拠点群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 18:47 UTC 版)
運河沿いに33個の主要拠点「マオチム」(Maozim、要塞)を平均5~10キロメートルの間隔で配置、対岸の偵察と敵部隊の拘束を任務とする。諸元は以下の通り。 面積 200m×200m(周辺を地雷原と鉄条網で囲んでいる) 配置兵員 1個小隊40人 バンカー(50m×50m、掩蓋厚2m)×3 掩体 - 機関銃用×26、高射火器用×4、対戦車火器用×4、迫撃砲用×6、戦車用×3、個人用×24 交通壕 観測タワー(高さ約70m、1973年5月から増設された) 通信所 居住設備 - 水、自家発電設備、商用電話など。弾薬・食料1ヶ月分。 武装 - 兵員用小火器に加えて機関銃、迫撃砲など。ただし「ブダペスト」「メサグー」にはフランス製M50 155mm榴弾砲が6門配備された。 また、「マツメド」「ヒザヨン」拠点には地下式石油タンクから油を運河に流し、電気点火させる人工火災発生設備が設置されていた。1972年に実用試験を行った際に潮流が速すぎて油が有効な働きをしないという欠陥が判明したため、設置工事は中止されたが、大量の煙と炎の発生によってエジプト軍に心理的打撃を与える効果があることから、各拠点には水中にパイプを刺しただけのダミーが設置された。 このほか、砲兵道(後述)沿いに「タオチム」(Taozim)が複数作られ、歩兵・戦車中隊が反撃のために待機した。
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