戦闘エピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 15:10 UTC 版)
雍丘にて、令狐潮の4万の軍が油断しているところを千人で奇襲を掛けて荒らし、油を染み込ませた藁を燃やして投げおろして城を守り、その後も奇襲、夜襲をしかけ、60日で敗走させ2千人を捕らえた。 雍丘に再び押し寄せてきた令狐潮の降伏勧告を拒否し、降伏派の大将を6人斬り、夜間に藁人形を城壁から下ろして、敵の矢数十万本を奪った。敵が気づいて応対しないところに本物の兵を下ろし、打ち破った。 睢陽に援軍に来た当初は、尹子奇率いる大軍を6800人で城を打って出て正面からうち破り、敗走させた。また、油断を誘わせところに、城門から精鋭を出して攻撃させた 計略を持って尹子奇を負傷させ、敗走させた(南霽雲参照)。 戦いが長引き兵糧つきたため、茶、紙を米に混ぜて食べるようになり、増援もなく、そのため、睢陽の包囲を許してしまった。 城壁に3つの穴を掘り、1つからは木を、1つからは鉤を出し、雲梯を動けなくさせ、最後の穴からは火が燃えさかった鉄の籠を出し、雲梯を焼き払った。 敵が城壁を登ろうと土嚢を積み上げていた時、夜、密かに藁や松明をいれ、風が強い日に火をつけ、敵軍ごと焼き払った。 落城の間近には、まず、馬を食べ、雀や鼠も食べ尽くし、最後は張巡自身の妾を殺して兵士に食べさせた。また、城にいた女性も同様に殺され食べられた(カニバリズム)。
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