戦闘アプローチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 04:20 UTC 版)
「エーリヒ・ハルトマン」の記事における「戦闘アプローチ」の解説
初陣の小隊リーダー機ロスマン曹長の強い影響を受けたハルトマンは「観察―決定―攻撃―反復」というモットーを持っていた。敵を観察し、攻撃をどのように進めるかを決定し、攻撃を行い、その後、状況を再評価し反復していた。 初期の戦闘では小隊長のロスマン曹長の強い影響から、僚機を絶対に見捨てないことを教わった。次に、ロスマン曹長の後のクルピンスキ中隊長からは、敵機に確実に弾を当てる為に近接射撃の有効性を知った。さらにこの戦闘法をより洗練させるため、索敵して発見した敵機編隊(主に低空侵入してくるソ連空軍地上攻撃機隊と上空で攻撃機の護衛をする戦闘機の混合部隊)に気付かれずに接近する方法(雲や逆光を利用する)、どれだけ自機と敵機の高度差を取るか、どのようなタイミングでダイブを仕掛けて攻撃を加えるのが最大戦果を生むか、その後に編隊指揮者になってからは、どうすれば僚機の損失を抑えられるかといった戦術の問題点を洗い出しながら、様々なシチュエーションによる攻撃方法と不確定要素への対策を検討し、戦果を拡大する半面僚機の損失を抑えた。彼は以後この戦闘法に徹し、ドイツ敗北までの1405回の出撃を果たした。また、養成期間ですでに明らかになったように、ハルトマンは射撃技術に秀でていたため、遠距離からの射撃で敵を撃墜して編隊を混乱させ、一航過で複数機を撃墜する特技も発揮した。またBf109戦闘機のエンジンの特性を生かしたマイナスGでの旋回による離脱を切り札として編み出した。
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