戦争上における撤退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 05:41 UTC 版)
日本語ではダブルスピークとして転進と言い換えられた事もある。 もし敵が攻勢に出ている場合、もしくは作戦地域の治安が極度に悪化している場合、全軍撤退の最終段階において、作戦地域に残っている部隊は戦闘力の低減が避けられないために一時的に危険な状況に置かれる。 撤退はその地域を保持できなくなったためという負の意味合いが強く、軍事的、政治的に勝利を収め、その地域を保持する必要性がなくなって部隊が引き上げる場合は撤収ということが多い。ただし両者は同義である。 例:米軍は1973年、ベトナムより撤退した。 例:米軍は対ソ戦略拠点としての意味を失ったアイスランドから撤収した。 例:2021年9月、アメリカ軍はイラクでの戦闘任務を終了した。撤退(撤収)はせず、引き続きイラクでの訓練・支援・助言に当たる。 一部の新聞社等では、特に自衛隊において撤兵という表現をすることもあるが、これは定義された用語ではない。 退き口(のきくち) 戦国時代では、退き口と呼ばれる。 金ヶ崎の戦いで織田信長は金ヶ崎の退き口(かねがさきののきくち)という撤退戦を行った。 関ヶ原の戦いで島津の退き口が有名であり、小部隊が死兵となり敵を命と引き換えに何度も足止めを行う捨て奸(座禅陣)の計を行った。
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