懐中時計時代~「ダラー・ウォッチ」とは? わかりやすく解説

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懐中時計時代~「ダラー・ウォッチ」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 14:57 UTC 版)

タイメックス」の記事における「懐中時計時代~「ダラー・ウォッチ」」の解説

1854年、「ウォーターベリー・クロック・カンパニー」(Waterbury Clock Company)がコネティカット州ウォーターベリー創業当初置時計掛け時計生産行っていたが、1877年から懐中時計生産着手1880年には懐中時計部門として別会社の「ウォーターベリー・ウォッチ・カンパニー」(Waterbury Watch Company)が設立された。ウォーターベリー生産方針は、当時アメリカで進んでいた大量生産への指向であった1881年ニューヨークでインガーソル兄弟によって創立されインガーソルIngersoll)は、アメリカで19世紀後期から勃興していたカタログ通信販売ビジネスを行う企業だったが、1892年からウォーターベリー・クロック(ウォッチ社ではない)に生産委託し大量生産による廉価懐中時計ユニバーサル」を売り出して成功収めた1894年インガーソルによるウォーターベリー・クロックへの時計発注50個に及んだという。 そしてインガーソルから1896年発売され懐中時計ヤンキー」は、「ダラー・ウォッチ」の通称のとおり、1ドルという当時としても極めて低価格実現した文字盤は紙に印刷して糊付け内部簡素なピンレバー式脱進機構で、軸受けにはルビーなどの宝石一切使わない「0石」の粗製品ではあったが、最低限実用性圧倒的低価格両立させたのである。「ヤンキー」は1898年には年間100万個を売り当時大ヒット製品となったインガーソル1905年自社イギリス工場設立してダラー・ウォッチ」の現地組み立て開始、こちらではやはり低価格の「5シリング時計」として成功した。この工場1930年イギリス企業売却されている。 一方、ウォーターベリー・ウォッチは1880年代後期量産路線大い成功収めたが、1890年代になると経営不振に陥り、1898年にニューイングランド・ウォッチ(New England Watch Company)として再建される同社高価格帯へのシフト図ったものの成功せず1912年倒産して操業停止した。

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