志田素琴とは? わかりやすく解説

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志田素琴

読み方しだ そきん

俳人富山県生。名は義秀、別号に不遠舎・虚白。義証の次男長念寺志田養嗣子東大卒俳諧藤井乙男師事岡山六高教授東京成蹊教授務め傍ら東大国学院大で俳諧史を講じる。『懸葵』『上』等の選者をつとめ、さらに『東炎』を創刊主宰する文学博士。また蔵書家でもあり志田文庫の名で保存されている。著書に『日本類語大辞典』『俳文学考察』等がある。昭和21年1946)歿、71才。

志田義秀

(志田素琴 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/06 01:31 UTC 版)

志田 義秀(しだ ぎしゅう、1876年7月27日[1] - 1946年1月17日[2])は、日本国文学者俳人学位は、文学博士(1937年)(学位論文「問題の点を主としたる芭蕉の伝記の研究」)。元東洋大学教授。連歌俳諧研究、説話研究、歌謡研究、辞典の編纂など、多方面に業績を残した[2]

略歴

富山県上新川郡出身[2]。旧姓は藤井[1]。俳号は素琴[1]富山中学校[要出典]第四高等学校を経て[要出典]、1903年東京帝国大学文学部国文科卒[2]第六高等学校教授[1][2]、1925年旧制成蹊高等学校教授[2]東洋大学教授。1937年「問題の点を主としたる芭蕉の伝記の研究」で文学博士学位を取得[2]。日本で初めて俳文学によって文学博士の学位を取得した[要出典]。俳誌「懸葵」「草上」などの選者を務め[1]、1932年内藤吐天らと『東炎』を創刊、主宰した[1]志田延義は次男。

著書

  • 『日本文学植物美観』三宅克己画 晴光館 1908
  • 『花鳥虫魚百譜詳釈』辰文館 1912
  • 『岩波講座日本文學 現代俳句』岩波書店 1931
  • 『岩波講座日本文學 蕉門十哲』岩波書店 1932
  • 『俳文学の考察』明治書院 1932
  • 越谷吾山 附・吾山俳句集』越谷吾山翁記念事業会 1934
  • 『日本宗教講座 日本宗教文學』東方書院 1934
  • 『国語国文学講座 第7 俳諧史』雄山閣 1934
  • 『芭蕉一代物語 物語日本文学』至文堂 1935
  • 一茶一代物語 物語日本文学』至文堂 1935
  • 『聖典講讚全集 和讚總論』小山書店 1935
  • 『芭蕉と俳諧の精神』日本精神叢書 教学局 1937
  • 蕪村一代物語』物語日本文学 至文堂 1938
  • 『問題の点を主としたる芭蕉の伝記の研究』河出書房 1938
  • 『芭蕉俳句の解釈と鑑賞』至文堂 1940
  • 奥の細道・芭蕉・蕪村』東京修文館 1941
  • 『日本の伝説と童話』大東出版社 1941
  • 『俳句と俳人と』修文館 1942
  • 『芭蕉展望』日本評論社 1946
  • 『芭蕉前後』日本評論社 1947
  • 『国文学への道』西荻書店 1948 新人文叢書

共編著

  • 『日本類語大辞典』佐伯常麿共編 晴光館 1909 「類語の辞典」講談社学術文庫
  • 『俳文学選』編 明治書院 1926
  • 『日本植物図鑑ニ準拠セル植物名彙』田中徹翁共編 北隆館 1929
  • 『国語国文学講座 第8巻 俳諧史 中世日本文學史 前篇』山岸徳平共著 雄山閣 1934
  • 『俳文学三種選』編 明治書院 1940

訳・校注

  • 平家物語 物語日本文学』至文堂 1932
  • 上田秋成雨月物語 物語日本文学』至文堂 1935
  • 『奥の細道評釈 新註』紫乃故郷舎 1948 紫文学評註叢書
  • 『校註芭蕉蕉門選集』志田延義共編 武蔵野書院 1941
  • 『校註奥の細道 附幻住庵記』武藏野書院 1943
  • 『校註芭蕉選』武藏野書院 1948
  • 『芭蕉講座 第7巻 (書簡篇)』荻野清共編 三省堂出版 1948
  • 『春の日 芭蕉七部集連句評釈』天野雨山共著 三省堂出版 1949
  • 『冬の日 芭蕉七部集連句評釈』天野雨山共著 三省堂 1949

脚注

  1. ^ a b c d e f 志田義秀(しだぎしゅう)とは?”. コトバンク. コトバンク. 2023年2月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 井本農一「志田義秀先生の業績」『国文学解釈と鑑賞』第16巻第12号、至文堂、1951年12月、34-36頁。 

参考文献



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