微乳/貧乳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:52 UTC 版)
一般的にAVでは比較的豊満な乳房が好まれるが、微乳/貧乳といったジャンルも存在する。 巨乳という言葉は1980年頃から存在していたが、それがエスカレートしてしまい、Dカップ程度では「美乳」と呼ばれるようになってしまった。「微乳」という言葉の発祥はテレビ朝日系列の深夜番組『トゥナイト2』の構成作家であるようだ。また、微乳が社会的に一定の注目を集めたのは1998年に発売された、当時清純派として人気であった女優、葉月里緒奈の写真集『RIONA』(篠山紀信)の乳房の小ささであったという。前述の『トゥナイト2』も葉月への反響を受けて微乳についての特集を組んでいる。 なお、この嗜好は微乳好きからすればいわゆるロリコン(幼女性愛)とは相容れないものであるとする解釈も強く、何も分からない少女に不埒な行為をするようなことを想像しないでほしい、敏感なおっぱいが好きなのだ、と言ったところであるという。敏感でさえあれば、小さくなくても構わないとする解釈もあり得るようである。 業界ではそれを全面に押し出したものは、それぞれ2002年の『貧乳マニア おっぱいスペシャル総集編』(Gap Bust)、2004年の『微乳フェチ Acup・Bcup限定 小さなおっぱい作品集』(SODクリエイト)が初。ただし藤木(2011)では、続編が発売されていないことから、後者の方については、売り上げはあまりよくなかったのではないかと推測している。ひとつのブームとなったのは2007年の『はにかみお姉さんの敏感Aカップ 微乳ビンカン美女VS肥満キモメン男優』(渡瀬安奈主演、ワープエンタテインメント)で、貧乳と肥満男性の乳房を比べるような内容のもの。これについての売り上げは不明だが、2010年、『微乳A とっても感じるちっちゃいおっぱい 篠めぐみ』(ドリーム・チケット)は1万本近いヒットとなり、シリーズも2011年までに15本に達している。 なお、胸の大きくない女性にはそれに対するコンプレックスがあり、このジャンルが一定の市民権を得るまでには、女優捜しに少々の困難を来していた。『「こんな胸を見せたくない、恥ずかしい」と言った点も大事なポイントであり、貧乳であるが堂々としている女性は採らない』とする制作者もいる。
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