影響力のあった特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:47 UTC 版)
「System/360」の記事における「影響力のあった特徴」の解説
System/360では、以下のような業界標準が生まれた。 8ビットでバイトを構成(4ビットや6ビットをバイトとする案もあった) バイト単位のアドレス指定(ワード単位アドレスではない) 32ビット ワード バスタグI/Oチャネルは FIPS-60 で標準化されている。 2の補数による整数演算(業界初ではないが、System/360で採用されたことで標準となった) セグメント方式とページング方式によるメモリ管理 マイクロプログラム方式の商用化 IBM浮動小数点標準(これはIBM/360からの標準であり、16進指数を採用しており、数値的な性質の観点からは良い選択ではなかった。浮動小数点数#IBM方式を参照) EBCDIC文字セット 9トラック磁気テープ EBCDICについては解説が必要である。本来、ASCIIの採用がSystem/360のセールスポイントのひとつであり、ASCIIとの切り替えスイッチが付いていた。IBMはASCIIの標準化にも深く関わっている。しかし、360をリリースするとき周辺機器がASCIIに対応していなかった。また、大企業や政府は大量のBCDファイルを持っていてASCIIに抵抗があった。BCDは簡単にEBCDICに変換できたが、ASCIIではそうはいかなかったのである。そのためもっぱらEBCDICがSystem/360の初期に使用され、それが大成功したがために業界標準となってしまい、その後の汎用コンピュータは互換性を維持するためにEBCDICをサポートし続けた。
※この「影響力のあった特徴」の解説は、「System/360」の解説の一部です。
「影響力のあった特徴」を含む「System/360」の記事については、「System/360」の概要を参照ください。
- 影響力のあった特徴のページへのリンク