影響を受けた作品・与えた作品など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 07:40 UTC 版)
「北斗の拳」の記事における「影響を受けた作品・与えた作品など」の解説
最終戦争後の世界の設定、登場人物の服装、主人公ケンシロウの性格設定などは、映画『マッドマックス2』(1981年)とその主人公マックス(メル・ギブソン)の多大な影響を受けていた。映画では他に『キリング・フィールド』の影響が言及されている。ケンシロウの容姿面では、初期においてはブルース・リーの影響が強く、ヌンチャクを操るシーンも何度かある。人物の隆々とした筋肉の描写は、原いわくフランク・フラゼッタの影響が強い。 また、特定の作品ではないが、武論尊が連載前にカンボジア旅行で目撃した、ポル・ポトの虐殺によって荒廃した街の風景も、本作の世界観に影響を与えた。このため、同様に際立って治安が悪い地域や無政府状態の地域を揶揄する表現として、「北斗の拳状態」や「世紀末状態」などと表現されることがある。たとえば事実上の無政府状態にあるソマリアや、最悪期の南アフリカ共和国のヨハネスブルグなどのような状況である。 『北斗の拳』の大ヒットを受けて、以後のコミックやB級アクション映画などに本作の亜流・二番煎じが雨後の竹の子のように出現した。筋骨隆々の主人公が逆境に追い込まれた後、その武術と超人的な格闘能力で悪党をバッタバッタとなぎ倒し、その後ボスを苦戦しつつ倒し大団円になるという基本的筋書きが共通している場合が多い。さらに、その『北斗の拳』の大ヒットは掲載していた『週刊少年ジャンプ』の編集方針にも大きな影響を与え、バトルアクションが主体の格闘漫画が増加するなど、多くの作品がポスト『北斗の拳』を目指したストーリー展開を行っていくこととなる。
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