影響を与えたバンドたち (1960年代中頃〜1980年代)
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「ストーナーロック」の記事における「影響を与えたバンドたち (1960年代中頃〜1980年代)」の解説
他の音楽ジャンルでもよくあることではあるが、ストーナーロックの起源を正確に指摘することは難しい。だが、ストーナーロックの先駆的存在やジャンル形成に寄与した楽曲は確かに存在する。ブルー・チアーはこのジャンルのパイオニアの一例である。「Allmusic」の著者Greg Pratoはこのように言っている。「ストーナーロックの出現について語る時に、見落とされがちなバンドはブルー・チアーである」。批評家のMark Demingは彼らのファースト・アルバム『サマータイム・ブルース/ブルー・チアー・ファースト・アルバム (Vincebus Eruptum)』をたたえている。 『ローリング・ストーン』誌は「ストーナーロックが伝えるものはリフだ。脈々と受け継がれるミシシッピ・ブルースの伝統である。レッド・ツェッペリンとブラック・サバスは、これを確立した最初のバンドと言えるだろう」と書いている。サー・ロード・バルチモアは、「ストーナーロックの始祖」であるといわれている。リーフ・ハウンドはカイアスやモンスター・マグネットをはじめとする数えきれないほどのストーナーロックバンドに影響を与えたとされる。プライムヴィルのアルバム『Smokin' Bats at Campton's』は、ストーナーロックのひとつの「基準」となったともいわれる。Jim DeRogatisは、ストーナーロック・バンドは「クリーム、ブラック・サバス、ディープ・パープル、ホークウインドなどのメタルが産まれる前のサイケデリックなジャムバンドからインスピレーションを得ている」と語っている。DeRogatisによれば、ストーナーロックの萌芽はブラック・サバスのアルバム『マスター・オブ・リアリティ』、ホークウインドの『25 Years On 1973–1977』ボックスセット、先に述べたブルー・チアーのアルバム、ディープ・パープルの『マシン・ヘッド』、ブルー・オイスター・カルトの『Workshop of the Telescopes』に見られるという。なかでも、ブラック・サバスの『マスター・オブ・リアリティ』は最初のストーナーロックの作品であるとして挙げられることが多い。Martin Popoffは「『Sweet Leaf (訳注:『マスター・オブ・リアリティ』収録の楽曲)』が始まると、リスナーは同時にストーナーロックの産声をも聴くのだ」と言っている。 だが、カイアスのJosh HommeとJohn Garciaはヘヴィメタルの影響を否定し、むしろパンク・ロックやハードコア・パンク、特にブラック・フラッグのアルバム『マイ・ウォー』をインスピレーションとして挙げている。しかしながら、同アルバムもまたブラック・サバスの影響を強く受けたものである。
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