弥山の七不思議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 06:46 UTC 版)
消えずの霊火(きえずのれいか) 大同元年(806年)、空海が宮島で修行をした時に焚かれた護摩の火がおよそ1,200年間、昼夜燃え続け、元火の絶えない霊火。不消霊火堂(きえずのれいかどう)にある。大茶釜の湯は、万病に効く霊水と言われている。広島平和記念公園の平和の灯の元火の一つとなった。 干満岩(かんまんいわ) 山頂から徒歩五分ほどの山奥にある。大きな岩の側面に開いた小さな穴で、その中の水は海の潮が満ちると溢れ、潮が引くと乾くと言われている。 曼荼羅岩(まんだらいわ) 弥山本堂の南側に数十畳の大岩があり、弘法大師が筆したものを、石面に梵字と真字で「三世諸物天照大神宮正八幡三所三千七百余神云々」と彫り込まれている。 錫杖の梅(しゃくじょうのうめ) 弥山本堂のすぐ脇の梅の木で、弘法大師が立てかけた錫杖が、根を張り八重紅梅が美しく咲き始めたといわれている。また弥山に不吉な兆しがあるときは咲かないともいわれている。 時雨桜(しぐれざくら) 晴天の日でも、この桜の木の下だけは時雨のように露が落ちていたといわれる桜。現在は枯れてしまい現存しない。 龍灯の杉(りゅうとうのすぎ) 旧正月元日の夜から6日間、宮島周辺の海面にたくさんの灯火が現れる。これを「龍灯」といい、この龍燈が最もよく見えた弥山の大杉が龍灯杉と伝えられていた。現存していない。 拍子木の音(ひょうしぎのおと) 人気のない深夜に拍子木の音が聞こえると言われ、天狗の仕業だろうと伝えられている。
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