弟子貴公俊の暴行事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 10:01 UTC 版)
3月場所8日目の3月18日、貴公俊が取組に敗れた後、支度部屋で付け人の貴西龍を複数回殴打したことが発覚した。この日、貴乃花は1時間15分ほど出勤し「何かあったら電話を下さい。会場内にいますので」と話していたが貴公俊の取組前には会場を離れていた。そのため協会が後で貴乃花に連絡を入れている。 貴乃花は、貴ノ岩が日馬富士から暴行被害を受けたことから『暴力力士が土俵に上がることへの拒絶反応』や『暴力の撲滅』を訴えていた。しかし自身の弟子が暴行事件を起こしたことでこれまでの自身の主張が根底から覆り、それまでの協会執行部への対決姿勢を180度方向転換した。事件翌日の9日目には臨時の協会役員会に弟子の貴公俊と共に出向き事件を謝罪。貴公俊は事件の引責からこの日から休場。前日まで拒否していた役員室への常駐もこの日以降は出勤するようになり、13日目の23日には場所直前に公表していた内閣府への告発状取り下げを明言し、「一兵卒として精進する」と一親方として出直す姿勢を示した。 事件を起こした貴公俊は3月場所後の理事会で5月場所の出場停止処分を受け7月場所から土俵復帰、事件被害者の貴西龍は7月場所を全休し場所後に引退。日馬富士の傷害事件で加害者の日馬富士が事件の引責で引退し、被害者の貴ノ岩は2場所全休の後3月場所から復帰したことと逆転する現象となった。貴乃花は日馬富士事件の際、暴行事件を起こせば所属部屋に関係なく警察に捜査依頼するよう主張していたが貴公俊の事件では自身の部屋の不祥事である故、被害者の貴西龍共々警察への被害届の提出はなく「日馬富士事件とは対応が正反対」「他の部屋の力士に厳しく自分の部屋には甘い」と大相撲ファンの間から批判の声が挙がった。実際に3月場所終了後に相撲ファンから刑事告発を受けての捜査となり、大阪府警浪速署は6月5日付で貴公俊を傷害容疑で書類送検した。6月13日に大阪地検は貴公俊を起訴猶予処分にしている。
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