建築生産学とは? わかりやすく解説

建築生産学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:28 UTC 版)

建築学」の記事における「建築生産学」の解説

建築生産"という用語が初め登場したのは当時京都大学在籍中西山夘三らによる「DEZAM 7号」(1932年昭和7年))掲載の「建築建築生産」で、ここでは建築工業化合理化テーマとして生産後進性が指摘されている。戦後からある時期までの建築生産研究は、日本建築学会建築経済委員会属す研究者達によって支えられた。同委員会建築生産系研究者は、関東支部建築生産研究会(1956年昭和31年)から1959年昭和34年))において建築生産方法論的実証的研究向けて研究活動開始した。同研究会設立の目的は (1) 建築生産に関する方法論的研究、(2) 建築生産性格(生産関係)に関する研究(3) 建築生産生産力に関する研究、(4) 建築生産における施工能力施工技術に関する経済的分析4点であった。しかし「当時においては建築生産という考え方未だ一般的ではなく研究活動形式においても模索することが多かった思われる」と「建築学会関東支部30年史」は述べている。その後1965年昭和40年)に徳永勇雄により「建築経済建築生産論の発展」が発表され、ここでは生産論が建設産業論として捉えられるこのような事情経て1966年昭和41年建築経済委員会建築生産部会創設され(主査:古川修のちに岩下秀男交替)、2年後部会討論結果取りまとめて「建築生産論の提起」(代表執筆:巽和夫)を発表当面研究課題連関関係概念図および建築生産論の研究テーマ示された。そこでは「建築研究中に建築生産論と呼ぶべき総合的研究必要性提起したつもりである」と結ばれている。1975年昭和50年)に同部会がまとめた「日本の建築生産・研究の現状その2建築生産文献解題」では「建築生産論が従来いわゆる施工だけを意味するではなく設計材料構造・設備経済等々含んで建築作る行為全体一貫的に捉えようとするもの」と述べられている。

※この「建築生産学」の解説は、「建築学」の解説の一部です。
「建築生産学」を含む「建築学」の記事については、「建築学」の概要を参照ください。

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