平安初期の仏教界とは? わかりやすく解説

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平安初期の仏教界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 03:37 UTC 版)

三一権実諍論」の記事における「平安初期の仏教界」の解説

奈良時代興隆したのは、法相宗華厳宗律宗などの南都六宗である。本来、南都六宗教学論ず宗派で、飛鳥時代後期から奈良時代にかけて日本伝えられていたが、これらは中国では天台宗より新しく成立した宗派であった天台宗後述如く最澄によって平安時代初期伝えられたため、日本への伝来順は逆となったわけである。 この時代日本における仏教中国と同様、鎮護国家思想の下、国家管理下で統制されており、年ごと一定数の得度許可する年分度者制度施行され原則として私度僧認められていなかった。このことは逆に仏僧国家権力容易に結びつく原因ともなる。実際奈良時代には玄昉(? - 746年)や道鏡700年 - 772年)など、天皇側近として政治分野介入する僧侶現れていた。桓武天皇737年 - 806年)が平城京から長岡京平安京遷都した背景には、政治への介入著し南都仏教寺院影響避け目的もあったとされる新王朝建設意識していた桓武天皇にとって、新たな鎮護国家宗教として最澄天台宗注目支援することで従前南都仏教牽制する意図もあった。

※この「平安初期の仏教界」の解説は、「三一権実諍論」の解説の一部です。
「平安初期の仏教界」を含む「三一権実諍論」の記事については、「三一権実諍論」の概要を参照ください。

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