帝王シリーズ
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梅宮主演による“帝王シリーズ”は、同じ梅宮主演だった「夜の青春シリーズ」「夜の歌謡シリーズ」『夜の手配師』など、梅宮がプレイボーイ役、遊び人役に扮する不良路線の後継シリーズで、当初は"純愛もの"を目指したとする文献もあるが、内藤誠に監督が交代した三作目辺りから「夜の青春シリーズ」「夜の歌謡シリーズ」「不良番長」などと変わらないシリーズとなった。東映で最も長いシリーズになった同じ梅宮主演の「不良番長シリーズ」と並行して製作された。 同シリーズは、1970年7月公開の『夜遊びの帝王』を第一作に、第二作『女たらしの帝王』(1970年9月)、第三作『未亡人(ごけ)ごろしの帝王』(1971年5月)、第四作『ポルノの帝王』(1971年12月)、第五作『ポルノの帝王 失神トルコ風呂』(1972年6月)がシリーズ最終作。シリーズ全てのタイトル命名は岡田茂プロデューサー。シリーズは全作、メイン作である鶴田浩二、高倉健、若山富三郎主演の任侠映画シリーズと併映された。岡田から「添え物だから何をやってもいい。併映作を目的に劇場に来たお客さんに、メインのヤクザ映画を観てもらえ」という指示が現場に出ていた。 第一作、第二作の監督が斎藤武市で、第三作から岡田茂が監督を内藤誠に交代させた。第三作~第五作が内藤誠監督。斎藤は第三作『未亡人ごろしの帝王』の同時上映でメイン作の任侠映画『極悪坊主 飲む打つ買う』の監督にスライドしている。脚本は5本全て小野竜之助であるが、全作ほぼ似通っており、梅宮が夜の盛り場を舞台に女性絡みの仕事で成り上がるというストーリー。梅宮辰夫と山城新伍の役名も一字ずつ変わる。監督が内藤に交代した第三作以降は、はっきり、梅宮が"巨大なシンボルを武器に成り上がるという設定を打ち出した。
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