市街化と用水路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:55 UTC 版)
1948年に農業改良助長法、1952年に農地法が設置されて農地転用は規制されるようになり、また、1969年には農業振興地域の整備に関する法律が設置されたが、近年になるとますます大都市圏への人口集中が進み、大都市周辺では急速に都市化・宅地化が進むようになる。すると農地や工場用地は宅地や店舗・オフィスビル用地へと転用され、農業用水・工業用水の需要が減少した。反面、近年急速に造られた放水路と同様に、用水路は雨水や生活排水の排水路としても使われるようになってゆく。 また、更なる土木技術の進展によりトンネル工事が比較的容易になると、新たに造られる用水路(導水路)や放水路は次第に地下に造られるようになった。また既存の用水路も道路用地として利用するためにフタがされ暗渠化されるなど、その形態も大きく変化してゆく。 一方、最近になると自然環境の見直し機運が高まり、用水路は河川と同様に近隣住民の憩いの場として位置づけられるようにもなった。殺風景なコンクリート護岸を再改修して緑道や親水公園などを整備したり、水の浄化設備や引水設備を設けたりといった工夫が各所で試行されている。
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