市場移転問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 07:59 UTC 版)
詳細は「築地市場移転問題」を参照 構造の古さもあり、1970年代以降散発的に市場の移転が検討されてきた。2000年代後半から2010年代前半にかけて移転に向けた事業が本格的に進められ、江東区豊洲(東京ガス跡地)への移転が決定した。決定当初は2016年11月と予定され、市場設備も完成した状態にあったが、豊洲市場の土壌汚染対策に不備があるとして延期された。最終的に移転は2018年10月11日に決定したが、場内に入居する仲卸業者などに対する補償など、延期のためにかかる費用も問題になった。 東京都は、築地解体工事に際して、老朽施設に含まれる有害な石綿 (アスベスト) の飛散防止、餌が豊富な市場に棲み着いているネズミの駆除を行う計画である。 また地元の中央区が、行き場を失う猫を保護する方針を表明している。 築地市場閉鎖後は工事関係者以外立ち入り禁止となったが、移転に反対する団体が制止を振り切り無断で敷地内に入る騒動が起きている。市場内に所有物を残している水産物仲卸業者に対して、東京都の申し立てを受けた東京地方裁判所が11月22日付で、土地と建物の明け渡しを命じる仮処分を決定した。
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