川口大三郎事件を扱った文芸作品
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「川口大三郎事件」の記事における「川口大三郎事件を扱った文芸作品」の解説
村上春樹 『海辺のカフカ』(新潮社 2002年) 高松の私設図書館長の佐伯さんは20歳の時に東京の大学で恋人を殺されているが、その殺され方は川口大三郎事件を明らかにモデルにしている。(村上春樹は事件当時まだ早大第一文学部に在籍中だった) 小嵐九八郎 『蜂起には至らず 新左翼死人列伝』(講談社 2003年)「第十二章 斃れた一人のシンパの墓」は川口大三郎君を扱う。 鴻上尚史 『ヘルメットをかぶった君に会いたい』(集英社 2006年)作者が深夜テレビでみかけた1969年のヘルメット姿の初々しい美少女を捜すが、その少女は三年後に川口大三郎事件の犯人の一人となる。 松井今朝子 『師父の遺言』 (NHK出版 2014年)「九 政治の季節の終焉」に、著者が参加した川口君虐殺糾弾運動の記述がある。 桐野夏生 『抱く女』(新潮社 2015年)「第三章 一九七二年十一月」に、主人公三浦直子の兄で早大革マル派幹部活動家の和樹が早大で事件を起こした容疑で、刑事が直子の家を訪ね両親に事件を説明する部分があるが、事件内容は基本的に川口大三郎事件である。 栗本薫「ぼくらの事情」(小学館『栗本薫・中島梓傑作電子全集』第三巻 2018年2月9日収録)1978年に書かれ未完・未刊行だった作品。『ぼくらの時代』続編として構想され、作中に川口君事件を模した石川君事件が登場する。
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