島内の地理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 01:45 UTC 版)
島の北部には標高30m台の緩やかな丘陵が連なり、ヤブツバキやサザンカなどが植えられている。海岸線延長は11.5 km、最高標高は38mであり、島内に河川はない。付属島として弁財天の奉られている「筒島」、および海釣りセンターのある「大島」があり、それぞれ堤防通路で佐久島本島と連繋している。耕地と集落は南部の海岸沿いに密集しており、島の東と西に集落がある。かつては東集落を里、西集落を一色と呼んだが、一色町への編入後に現在の「東」「西」という呼称になった。東集落には筒井姓が、西集落には高橋・藤井姓が多く、太平洋戦争前までは集落間の通婚は皆無に等しかったとされる。東西の集落とも細い路地が多く、2001年(平成13年)時点で西集落の道路の7割が幅員4m以下、うち3割が幅員2m以下だった。冬期に北西から吹く強風を防ぐために集落内は三叉路が多く、見通しの良い十字路は少ない。 町並みは東西二つの港を中心に扇状に広がり、大正時代から昭和時代にかけて建てられた民家が多い。西港周辺には潮風から家を守るためにコールタールを外壁に塗った民家が多く、名古屋市立大学芸術工学部教授の瀬口哲夫はその町並みをギリシャ・ミコノス島の白壁の家々、イタリア・シエーナの赤レンガの家々と対比させて「三河湾の黒真珠」と称した。 西尾市役所支所、佐久島郵便局(無集配・特定局)、JA西三河支店、西尾市佐久島診療所、西尾警察署佐久島駐在所などの施設がある。知多郡南知多町より水道供給されており、愛知用水からの海底送水管が知多半島の師崎から日間賀島経由で届いている。水道の使用開始・中止の届け出、料金支払いは南知多町水道課に行う。
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