尚氏と向氏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 22:21 UTC 版)
称号品位姓(氏)国王無品 尚 王子無品 尚 按司無品 向 親方正一品~従二品 向 親雲上正三品以下 向 第二尚氏王統下では、尚氏は、王族のうち、国王および王子までの姓である。按司以下の王の親族は、尚の欠画である向氏(しょうし)を賜った。例えば、尚穆王の三男は、尚周・義村王子朝宜(義村御殿元祖)と尚氏だが、その息子は向成顕・義村按司朝睦というように、二世からは向氏を名乗ることになる。 また、功績のある按司は、王子号とともに尚氏を賜ることがあった。例えば、朝睦の後を継いだ弟の尚天保・義村王子朝顕は、外交上の功績があったので、尚氏と王子号を賜っている。琉球では王子号は位階の一つであり、王の子のみに与えられる称号ではなかった。詳しくは、琉球の位階を参照のこと。 1689年に系図座が設けられると、1690年に王族は向氏を称し、名乗頭は「朝」に統一された。それ以前は、各御殿ごとに姓は異なっていた。たとえば向象賢・羽地按司朝秀の生前の呼称は、呉象賢・羽地按司重家であったように、向氏へ統一以前の羽地御殿はもと呉氏を名乗っていた。 このように、向氏は王家血統の証であり、琉球では翁氏、馬氏、毛氏池城、毛氏豊見城、名城氏島尻大里城、名城氏島添大里城、龍氏、とともに、五大姓(五大名門)の筆頭として、一族は王府要職に就くことが多かった。
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