尚寧王とは? わかりやすく解説

しょうねい‐おう〔シヤウネイワウ〕【尚寧王】

読み方:しょうねいおう

15641620琉球の王。第2尚氏王統第7代慶長14年(1609)薩摩(さつま)の島津軍侵略によって捕虜となり、2年間の抑留ののち帰国島津氏による琉球支配恥じ王家の墓へ入ることを拒む遺言のこしたという。


尚寧王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/17 01:52 UTC 版)

尚寧王
琉球国王
尚寧王の御後絵向元瑚画、1796年
在位 1589年 - 1620年

全名 尚寧
神号 日賀末按司添
出生 1564年
死去 1620年10月14日
埋葬 1620年
琉球国浦添ようどれ
王世子 尚豊
配偶者 首里大君按司加那志
子女 なし
家名 第二尚氏
王朝 第二尚氏王統
父親 尚懿
母親 首里大君按司加那志
サイン
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尚寧王(しょうねいおう、1564年嘉靖43年) - 1620年10月14日万暦48年/泰昌元年9月19日))は、琉球王国第二尚氏王統の第7代国王(在位1589年 - 1620年)。童名は思徳金。神号は日賀末按司添(てだがすえあんじおそい)。

概要

王家分家である小禄御殿三世尚懿・与那城王子朝賢(第3代尚真王の孫)の長男で尚永王の娘婿。

前国王の尚永王には男子がなかったため、小禄御殿四世の尚寧王があとを襲った。なお、この時代は後世の御殿(王家分家の称号)という概念はまだ未発達だったと考えられ、その本拠地から尚寧王一族を、尚清王の家系(首里尚家)に対して「浦添尚家」と呼称する文献もある[1]

尚寧在位中の1609年万暦37年、慶長14年)に薩摩藩島津氏侵攻され、降伏した。以後、琉球は日本(薩摩藩)に属し、日本の意向で貿易のためにも属している形をとらされることになる。尚寧王は薩摩藩によって江戸に連行され、征夷大将軍の徳川秀忠に謁見、後に琉球に戻された。

慶長18年(1613年)、薩摩藩に奄美群島を割譲させられた。

第二尚氏の陵墓は玉陵であるものの、尚寧王は浦添ようどれに葬られたとされる[要出典]この理由について、薩摩の侵攻を受けたことを恥じ入り王家の陵墓に入らなかったというのは創作された話で誤りと考えられる[要出典]自分たちは正当な血筋でありながらオギヤカ(宇喜也嘉)により不当に廃された血筋であり、玉陵のオギヤカの碑文を考えればとても自分が入る気にはなれず、玉陵へ葬られるのを拒否し、自らが生まれた浦添の地に戻ったと考えるのが妥当である[要出典]

家族

  • 父 - 尚懿
  • 母 - 首里大君按司加那志(尚元王の娘)
  • 妃 - 阿応理屋恵按司加那志:童名・真銭金、号・蘭叢。生年不伝 - 1663年9月8日(康熙2年8月7日)。尚永王の長女。
  • 夫人
    • 西之按司:童名・真鍋樽金、号・西月。生年不伝 - 1604年9月16日(万暦32年8月23日)。傳氏一世佐辺親方厚旨の娘。
    • 安谷屋大按司志良礼:童名・真鍋樽金、号・涼月。1561年(嘉靖40年) - 1634年6月1日(崇禎7年5月6日)。章氏安谷屋親雲上の娘。

伝承

  • 殷氏真鶴金(殷氏二世庸昌長女)との間の落胤が允氏具志堅家太宗・具志堅親雲上用易であるという伝承がある。

脚注

  1. ^ 上里隆史『琉日戦争一六〇九』ボーダーインク、2009年、109頁参照。

登場作品

関連項目

先代
尚永王
第二尚氏7代琉球国王
1589年 - 1620年
次代
尚豊王

尚寧王(しょうねいおう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:58 UTC 版)

へうげもの」の記事における「尚寧王(しょうねいおう)」の解説

琉球国王島津家久と共に織部饗応を受け、織部の「ひょうげ」と琉球の自然を愛でる美が同じものであることに感じ入る

※この「尚寧王(しょうねいおう)」の解説は、「へうげもの」の解説の一部です。
「尚寧王(しょうねいおう)」を含む「へうげもの」の記事については、「へうげもの」の概要を参照ください。

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