少女スター時代の映画について
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「シャーリー・テンプル」の記事における「少女スター時代の映画について」の解説
ケネディ・センターは「子供のとき、彼女は歌とダンスでアメリカ的精神を体現し、アメリカ人に計り知れないほどの喜びと希望を与えた」と述べている。少女スター時代に出た映画は家族向けで、『足長おじさん』や『小公女』、『少女レベッカ』など人気の少女小説の映画化が多い。ヒロインはたいてい当時の児童文学のパターン通り明るく健気な孤児の少女という設定である。また多くの作品はディズニーの長編アニメと同様にミュージカル仕立てで、当時の英米の児童劇の伝統に則ったものである。 ミュージカル作品はシャーリーの映画の呼び物の一つで歌い手として魅力的であり、さらに踊り手として非常に優れたタップダンサーで、フレッド・アステアやエレノア・パウエルと並ぶ1930年代を代表する大スターに加えられる実力の持ち主だった。『歓呼の嵐』と『ベビイお目見得』でジェームズ・ダンと共演、『テンプルちゃんお芽出度う』ではピアノの上でソロで踊ってみせ、『小連隊長』や『テンプルの愛国者』と『農園の寵児』で組んだ相手はビル・ロビンソン。『テンプルの灯台守』の踊りの相手はバディ・イブセン、『テンプルの福の神』で共演した相手はアリス・フェイとジャック・ヘイリーであり、『テンプルの上海脱出』でフレッド・アステア人形と踊り、『天晴れテンプル』でジョージ・マーフィーとの踊りが有名である。 劇中歌は『輝く瞳』で歌った「こんぺい糖のお舟」(On the Good Ship Lollipop)が特に有名で大ヒットし、その後、彼女のテーマソングになる。劇中で歌われたものはヒット曲が多く、たとえば『テンプルちゃんお芽出度う』で歌った"Animal Crackers in My Soup"(Animal Crackers in My Soup)、『テンプルの愛国者』の"Polly Wolly Doodle"、『テンプルの福の神』から"Oh, My Goodness"、『テンプルの灯台守』は"At the Codfish Ball"、『テンプルの上海脱出』"Goodnight, My Love"(Goodnight My Love)、『農園の寵児』で歌った"An Old Straw Hat"である。2009年現在においても彼女の歌は愛され、欧米でCDの全集と選集を発行し続けている。アメリカの小学校の音楽の教科書に載り、幼稚園でも歌わせている。
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