小野田守とは? わかりやすく解説

小野田守

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/31 06:10 UTC 版)

 
小野田守
時代 奈良時代
生誕 不明
死没 不明
官位 従五位上刑部少輔
主君 聖武天皇孝謙天皇淳仁天皇
氏族 小野氏
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小野 田守(おの の たもり)は、奈良時代貴族。名は淡理とも表記される。系譜は明らかでない。官位従五位上刑部少輔

経歴

聖武朝天平2年(730年大宰帥大伴旅人の邸宅で開かれた「梅花の宴」に参加し、詠んだ歌が『万葉集』に残っている[1]。天平19年(747年従五位下叙爵天平感宝元年(749年大宰少弐に任ぜられると、以降は外交関係の官職を歴任する。孝謙朝天平勝宝5年(753年遣新羅大使となり新羅へ渡るが、日本と対等の立場を求める新羅で礼を失した扱いを受けたとして、任務を果たさず帰国した[2]。帰国後、天平勝宝6年(754年)に大宰少弐に再任する。この時同時に、在経験豊富で兵学に造詣の深い吉備真備が大宰大弐に任ぜられており、この任官を緊張が高まる対新羅を睨んでの人事とする見方がある[3]

その後、左少弁に任ぜられ京官に復すが、天平宝字元年(757年刑部少輔に遷り、まもなく遣渤海大使に任ぜられる。天平宝字2年(758年)2月には遣渤海大使となった田守のために藤原仲麻呂邸で宴席が開かれ、そこで大伴家持が詠んだ歌が『万葉集』に残っている[4]。その後、渤海に渡り、9月に渤海大使・揚承慶らを随行して帰国する[5]。なお、帰国後に当時で発生していた安史の乱の状況について朝廷に報告した。淳仁天皇はこの報告に基づき、大宰府(大宰帥・船王、大宰大弐・吉備真備)に命じて安禄山の来寇に対する備えを命じた[6]。なお同年遣渤海大使の功労により従五位上に叙せられている。

官歴

続日本紀』による。

脚注

  1. ^ 『万葉集』巻5-846番
  2. ^ 続日本紀』天平宝字4年9月16日条
  3. ^ 平[1990: 22]
  4. ^ a b 『万葉集』巻20-4514番
  5. ^ 『続日本紀』天平宝字2年9月18日条
  6. ^ 『続日本紀』天平宝字2年12月10日条
  7. ^ 『大日本古文書(編年文書)』4巻116頁

参考文献

  • 宇治谷孟『続日本紀 (中)』講談社学術文庫、1995年
  • 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年
  • 平あゆみ「吉備真備右大臣就任の歴史的諸前提 -孝謙称徳女帝の師傅と「軍事参謀」への論考-」『政治経済史学 第295号』、日本政治経済史学研究所、1990年

小野田守(おのだ まもる)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:20 UTC 版)

ふたりエッチ」の記事における「小野田守(おのだ まもる)」の解説

明・真・淳父親51歳→57歳会社役員眼鏡をかけた中年男エッチなだけで中々孫を作らない息子たちや、外泊繰り返す娘に手を焼く。常識的な人物妻よ年下で、意見は妻に笑い飛ばされる

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