対立候補の出自の争点化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 01:35 UTC 版)
上述の2013年の選挙において獅山は、自民系対立候補の有村國知が桜田門外の変における大老・井伊直弼(彦根藩主)の暗殺に関与した薩摩藩浪士・有村次左衛門の弟の子孫であることを指摘し、そのような人物が彦根市長選挙に出馬することは容認出来ないと主張するビラを支持団体に配布させた上、争点として訴え続けた。これに対し、有村・大久保の両候補のみならず市民の間からも批判が上がった。騒動について獅山陣営の関係者からも「事前に知っていたら止めていた」「(騒動で)1000票減らした」と批判が上がる一方、「変な争点のおかげで(自民が民主に負けたという)政党選挙の色が薄まって良かった」と皮肉まじりの感想もあった。 獅山は市長在任中に、自ら再選を阻止した前任の市長で直弼の曾孫の井伊直愛に名誉市民の称号を贈ったり、彦根市として直弼の功績をたたえる奉告祭を毎年開催し、2008年には「井伊直弼と開国150年祭」を開催するなどしており、井伊直弼に関連付けた彦根市政を行っていた。ちなみに井伊直愛は在任中の1968年に、桜田門外の変以来のわだかまりを越えて茨城県水戸市と親善都市盟約を締結している。
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