寺沢大介
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てらさわ だいすけ
寺沢 大介 |
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生誕 | 1959年6月10日(66歳) 日本・兵庫県伊丹市 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1985年 - |
ジャンル | 少年漫画、青年漫画、料理漫画 |
代表作 | 『ミスター味っ子』 『将太の寿司』 『喰いタン』 |
受賞 | 第12回講談社漫画賞少年部門 (『ミスター味っ子』) 第20回講談社漫画賞少年部門 (『将太の寿司』) |
寺沢 大介(てらさわ だいすけ、1959年6月10日 - )は、日本の漫画家。
概要
兵庫県伊丹市出身。男性。甲陽学院中学校・高等学校、慶應義塾大学文学部出身。既婚者。血液型はO型。料理を扱った漫画作品が多い傾向にある。また自画像にカバの絵を用いることが多い。
デビュー時から長年にわたって講談社の少年・青年向け漫画雑誌にて執筆していたが、2009年以降は小学館の漫画雑誌にも執筆の場を広げている。小学館の漫画雑誌では、料理以外の事柄を題材にした作品を執筆している。
料理を扱った漫画が多いが、『ミスター味っ子』連載当時の単行本のコメントによると、実際に料理を作るのは苦手とのこと(現在は不明)。そばアレルギーを患っている[1]一方で、ラーメンが好物であり、学生時代から田町駅のラーメン二郎を良く食しており、『週刊少年マガジン』1986年50号と1987年2月発売の『ミスター味っ子』第2巻、第3話「焦がしネギの風味」の扉絵にラーメン二郎のぶたダブルを描いて紹介している[2]。
経歴
- 1985年、『フレッシュマガジン』にて『イシュク』でデビュー[3]。
- 1986年、『ミスター味っ子』を『週刊少年マガジン』で連載開始[4]。
- 1987年、『ミスター味っ子』がテレビ東京系でアニメ化(8クールにわたり放送)[5]。
- 1988年、『ミスター味っ子』で第12回講談社漫画賞を受賞[6]。
- 1991年、『WARASHI』を原作とした『B級ホラーWARASHI!』が円谷映像製作、TBS系でドラマ化。
- 1992年、『将太の寿司』を『週刊少年マガジン』で連載開始[7]。
- 1996年、『将太の寿司』で第20回講談社漫画賞(少年部門)を受賞[8]。同作は同年春にフジテレビ系でドラマ化[9]。
- 1999年10月11日、『将太の寿司』がテレビ東京系で単発スペシャルとして『将太の寿司 心にひびくシャリの味』のタイトルでアニメ化[10]。
- 2002年、『喰いタン』を『イブニング』3月号で連載開始(完結)[11]。
- 2003年、『ミスター味っ子II』を『イブニング』12号で連載開始(完結)[12][13]。
- 2006年、『喰いタン』が東山紀之主演で日本テレビ系でドラマ化[14]。詳細は喰いタン (テレビドラマ)を参照。
- 2007年、『喰いタン』が第二シリーズとして再びドラマ化[15]。
- 2009年、『修理もん研究室』を『ビッグコミックオリジナル』10号で連載開始(完結)。小学館で初めて連載する。[16]
- 2011年、高橋遠州原案による『キッテデカ』を『ビッグコミック10月増刊号』で連載開始(完結)[17]。
- 2012年、『ドクターメシア』を『ビッグコミックオリジナル7月増刊号』で連載開始(完結)[18]。
- 2013年、「将太の寿司」の続編『将太の寿司2 World Stage』を『イブニング』20号で連載開始[19][20]。
- 2015年、『ミスター味っ子 幕末編』を週刊朝日増刊『真田太平記』で連載開始(完結)[21]。
- 2019年9月20日、長崎県壱岐島限定の雑誌「COZIKI」3号で新連載の「月子」を発表[22][23]。2020年3月9日には、「月子」Vol.2の載った「COZIKI」第4号が発売[24]。
- 2020年7月3日 、講談社より寺沢著「学習まんが 日本の歴史(1)」が発売される[25]。
- 2020年7月20日、回転すしチェーン「スシロー」とのコラボで、「スシロー創業祭」を記念したオリジナルマンガ「SUSHIROAD 寿司道(スシロード)」の第1話(全10話)が公開される[26]。
- 2024年12月6日、新連載マンガ「ア太郎!」がオンラインコミックサイト、COMIC MeDu (コミックめづ)で配信開始[27]。
- 2024年12月11日、寺沢がアートワークを担当し、AKIO KUMAGAIがボーカルを務めるCDシングル「Sweet Sea Love」がリリースされる[28]。
作品リスト
- 歌曲の王シューベルト物語 (楽聖まんがシリーズ)(1983年、協楽社、寺沢大介作画)[29]
- ミスター味っ子[30] - 『週刊少年マガジン』(1986年 - 1989年) 全19巻
- ミスター味っ子II - 『イブニング』(2003年 - 2012年) 全13巻
- ミスター味っ子 幕末編 - 『真田太平記』(2015年 - 2019年) 全4巻
- WARASHI - 『週刊少年マガジン』(1990年 - 1991年) 全4巻
- 将太の寿司 - 『マガジンSPECIAL』『週刊少年マガジン』(1992年 - 1997年) 全27巻
- 将太の寿司〜全国大会編〜 - 『週刊少年マガジン』(1997年 - 2000年) 全17巻
- 将太の寿司2 World Stage - 『イブニング』(2013年 - 2015年) 全4巻
- 将太の寿司〜全国大会編〜 - 『週刊少年マガジン』(1997年 - 2000年) 全17巻
- 喰わせモン! - 『週刊少年マガジン』(2001年) 全4巻
- 喰いタン - 『イブニング』(2002年 - 2009年) 全16巻
- くいしんぼうたんてい せいやくん - 『たのしい幼稚園』(2007年)
- 1-4話まで『喰いタン』単行本に収録
- くいしんぼうたんてい せいやくん - 『たのしい幼稚園』(2007年)
- サプリビンダーズ - 『コミックボンボン』(2003年 - 2004年)、原作:広井王子 全3巻
- 知識ゼロからの寿司入門(2008年、幻冬舎、著:小原佐喜男、画:寺沢大介)
- 修理(なおし)もん研究室 - 『ビッグコミックオリジナル』(2009年 - 2010年) 全2巻
- キッテデカ - 『ビッグコミック増刊』(2011年 - 2014年)、原案:高橋遠州、全2巻
- ドクターメシア - 『ビッグコミックオリジナル増刊』(2012年 - 2013年) 全1巻
- 月子 - 『COZIKI』 (2019年- )
- SUSHIROAD 寿司道 - 『株式会社あきんどスシロー』、全10話
- 講談社 学習まんが 日本の歴史(1) 列島のあけぼの(2020年)
- ア太郎! - 『COMIC MeDu』(2024年-)、原作:赤塚不二夫、協力:フジオ・プロダクション
アシスタント
脚注
- ^ 激ウマセレクション(コンビニ版コミックス)の料理コメント。
- ^ 寺沢大介『ミスター味っ子』 2巻、講談社、1986年2月。ISBN 978-4063112153。
- ^ “寺沢大介|イブニング公式サイト - 講談社の青年漫画誌”. 講談社. 2025年5月30日閲覧。 “1985年、「フレッシュマガジン」にて『イシュク』でデビュー。”
- ^ “ミスター味っ子(1)”. 講談社. 2025年5月30日閲覧。 “初出 『週刊少年マガジン』’86年40号~’90年4・5合併号”
- ^ “ミスター味っ子”. サンライズワールド. 2025年5月30日閲覧。 “放送開始 1987年10月8日”
- ^ “1970年代〜1980年代のマンガ賞・年表”. 講談社マンガIPサーチ. 2025年5月30日閲覧。
- ^ “将太の寿司(1)”. 講談社. 2025年5月30日閲覧。 “初出 『週刊少年マガジン』’92年36号~’97年16号”
- ^ “1990年代〜2000年代のマンガ賞・年表”. 講談社マンガIPサーチ. 2025年5月30日閲覧。
- ^ “将太の寿司”. ファミリー劇場. 2025年5月30日閲覧。
- ^ “将太の寿司 心にひびくシャリの味 1999”. allcinema. 2025年5月30日閲覧。
- ^ “喰いタン(1)”. 講談社. 2025年5月30日閲覧。 “初出 『イブニング』2002年3月号~9月号”
- ^ “ミスター味っ子2(1)”. 講談社. 2025年5月30日閲覧。
- ^ “「ミスター味っ子II」完結、前作誕生から26年の歴史に幕”. コミックナタリー (2012年1月24日). 2025年5月30日閲覧。
- ^ “喰いタン2(ドラマ)”. WEBザテレビジョン. 2025年5月30日閲覧。 “2007年4月14日-2007年6月23日 日本テレビ”
- ^ “喰いタン2(ドラマ)”. WEBザテレビジョン. 2025年5月30日閲覧。 “2007年4月14日-2007年6月23日 日本テレビ”
- ^ “「喰いタン」寺沢、ビッコミオリジナルに初登場”. コミックナタリー (2009年4月20日). 2025年5月30日閲覧。
- ^ “「喰いタン」の寺沢大介、新作の主役は切手マニアの刑事”. コミックナタリー (2011年9月16日). 2025年5月30日閲覧。
- ^ “「喰いタン」の寺沢大介、ビッコミオリジナル増刊で新連載”. コミックナタリー (2012年6月12日). 2025年5月30日閲覧。
- ^ “「将太の寿司2」が始動!2世たちが世界を舞台に寿司対決”. コミックナタリー (2013年9月24日). 2025年5月30日閲覧。
- ^ “『将太の寿司2 World Stage(1)』(寺沢 大介)”. 講談社. 2025年5月30日閲覧。 “初出 『イブニング』2013年20号~22号、24号~2014年3号”
- ^ “新しい歴史マンガ誌・真田太平記、12月に創刊!「ミスター味っ子」幕末編も - コミックナタリー” (2015年11月27日). 2016年1月27日閲覧。
- ^ “COZIKI3号は9月20日発売!表紙は森山未來さん、Wカバーは夏帆さん。”. COZIKI (2019年9月17日). 2021年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月25日閲覧。
- ^ “夏帆×COZIKI×TANGTANG - YouTube”. COZIKI@Youtube (2019年11月16日). 2025年5月25日閲覧。 “「ミスター味っ子」「将太の寿司」などでお馴染みの寺沢大介の新連載、「累」の松浦だるまの連載スタート!”
- ^ “長崎・壱岐島限定の漫画カルチャー誌「COZIKI」第4号が3月10日発売 ヤマザキマリさん&とり・みきさん合作による表紙 コムアイさんと河村康輔さんの特別コラボ作品も”. 財経新聞 (2020年3月9日). 2025年5月25日閲覧。 “『月子』 Vol.2 漫画:寺沢大介”
- ^ “『講談社 学習まんが 日本の歴史(1) 列島のあけぼの』(寺沢 大介,若狭 徹,講談社)”. 講談社. 講談社. 2025年5月25日閲覧。
- ^ “『将太の寿司』の寺沢大介が“回転すし”に挑む! 『SUSHIROAD(寿司道)』に「冒頭から最高すぎてめちゃくちゃ笑顔になった」と大反響”. ダ・ヴィンチWeb (2020年7月27日). 2025年5月25日閲覧。
- ^ “寺沢大介先生による新連載マンガ『ア太郎!』が12月6日(金)より配信スタート!”. 赤塚不二夫公認サイトこれでいいのだ!! (2024年12月3日). 2025年5月25日閲覧。
- ^ “[J-POP DJのAKIO KUMAGAIが歌うシングルに掟ポルシェ、connie、tofubeats、寺沢大介ら参加 J-POP DJのAKIO KUMAGAIが歌うシングルに掟ポルシェ、connie、tofubeats、寺沢大介ら参加]”. 音楽ナタリー (2024年11月8日). 2025年5月25日閲覧。 “アートワークは「将太の寿司」「ミスター味っ子」などで知られるマンガ家の寺沢大介が担当。ジャケットデザインはサリー久保田が手がけた。”
- ^ 出版年鑑編集部 編『出版年鑑 1984年版』出版ニュース社、1984年4月。
- ^ “ストーリー”. アニメ『ミスター味っ子』公式サイト 2020年12月4日閲覧。
外部リンク
- 寺沢大介 (@anagono_oishii) - X(旧Twitter)
- 日テレ『喰いタン2』ホームページ
- ソノラマ+ - 朝日新聞出版の試し読みサイト
- 寺沢大介 自身初、回転すし漫画「SUSHIROAD寿司道(スシロード)」
寺沢 大介
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