家具としての再利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 00:46 UTC 版)
「パレット (輸送)」の記事における「家具としての再利用」の解説
修理できなくなった物、耐用年数を経過し廃棄された物、物流倉庫解体による物流機器の処分などで放出された木製パレットを家具などとして再利用する動きがある。サイズが決まっているためにモジュールとして利用することができ、簡単な桁構造となっているため、その桁を生かし積み重ねての使用や、木製であるため切断、切削加工も容易なため、DIYの材料として利用されている。 アメリカのアコースティックギターメーカーであるテイラー・ギターは自社の木材加工技術の高さを示すため、パレットを再利用した高品質な「パレット・ギター」を制作している。 ニューヨークにあるインテリアデザイン会社アイ=ビーム・デザイン社(I-Beam Design)は、コソボ難民を収容するための「パレットハウス」を提案しており、人類の為の建築物(英語版)が主催する1999年のコンテストで賞を受賞している。また、IBMと協力しチャールズ皇太子が主催するプリンスチャリティ財団会議の一環として、パレットハウスの実物大プロトタイプがミラノ・トリエンナーレで展示されている。価格が安く、大量に用意できるため難民住宅として容易に使用することが評価されている。 2008年、ウィーン大学の学生2名がモジュール式のエネルギー効率の良い「パレット・ハウス」を制作しており欧州各地で展示されている。また、これは低所得者向け住宅として検討された。 2014年、コロラド州、デンバーでパレットの多様性を紹介する「パレット・フェスティバル」をクラウドファンディングによって集めた資金により初開催しており、アップサイクリングされた多様な芸術品や家具、パレットで造られた円形劇場やパルクールコースなど大型構造物などが展示された。
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