実践研究の充実と国際化 1980年代以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 02:34 UTC 版)
「数学教育協議会」の記事における「実践研究の充実と国際化 1980年代以降」の解説
数学教育国際会議(英語版)(ICME)に対して数教協は、1984年(昭和59年)8月にオーストラリアで開催されたICME-5の参加ツアーを、1988年(昭和63年)7月にはハンガリーで開催されたICME-6の参加ツアーを、1992年8月にはカナダで開催されたICME-7の参加ツアーを、1996年(平成8年)7月にはスペイン開催のICME-8参加ツアーを実施していた。2000年(平成12年)にICME-9が日本で開催された際には、数教協も協賛団体として貢献した。 ICME-8では数教協から約20名程の参加があったが、ICME-10以降は開催時期が7月の授業期間中になったこともあり、2004年(平成16年)開催のICME-10への数教協会員の参加者は、5名に落ち込んでしまう。しかし2012年(平成24年)に韓国で開催されたICME-12には10名の数教協会員が参加し、野町直史は体験型の「数学カーニバル」という企画で授業立体パズルを出展し、黒田俊郎が「塩が教える幾何学」の模擬授業を実施した。 一方で1993年(平成5年)には、数教協創立40周年記念として日本評論社から『算数・数学なぜなぜ事典』が刊行され、翌年には『算数・数学 なっとく事典』も刊行された。これらは韓国語版も出版されている。2002年(平成14年)にも創立50周年として、『家庭の算数・数学百科』を同社から刊行した。同年、北海道地区数学教育協議会と算数プリント編集委員会の共著で、『算数たのしい学習プリント3年 ― 21世紀版』が共同文化社から刊行されており、本書では「物とその重さの学習」の一部を小学校3年次で学習可能との研究結果が記されている。 2009年(平成21年)には宮城教育大学の本田伊克が、数教協の1950-1960年代に展開した理論や実践をバジル・バーンステインの学校知識論で分析した博士論文を一橋大学に提出している。2012年(平成24年)には『算数・数学つまずき事典』が創立60周年記念として刊行された。同書には小学校の各学年の算数で生徒がつまずく事項、および中学・高校のそれぞれの数学でつまずく事項が抽出されている。
※この「実践研究の充実と国際化 1980年代以降」の解説は、「数学教育協議会」の解説の一部です。
「実践研究の充実と国際化 1980年代以降」を含む「数学教育協議会」の記事については、「数学教育協議会」の概要を参照ください。
- 実践研究の充実と国際化 1980年代以降のページへのリンク