実践的の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 16:34 UTC 版)
実践的辞書学の仕事はいくつかの作業を含んでおり、よく練られた辞典を編纂するためには次のうちいくつか、あるいは全てについての綿密な考慮が必要となる。 予期される利用者(言語、非言語的な能力)を記述し、そのニーズを特定すること その辞典の伝達、認知機能を定義すること その辞典の構成要素を選別し、組織すること 辞書中の情報を表すための適切な構造(枠構造、区分構造、マクロ構造、ミクロ構造、他所参照構造)を選択すること 見出し語として体系化するために単語と接辞を選ぶこと 連語や熟語、例文を選ぶこと 派生形をまとめるために単語や単語の一部について基本形を選択すること 言葉の定義を行うこと さまざまな定義を整理すること 単語の発音を特定すること 定義や発音を適宜、使用域や方言を加味して分類すること 複数言語の辞書において相当語句を選択すること 複数言語の辞書において連語や熟語、用例を翻訳すること 利用者が紙辞書や電子辞書内の情報に到達できる最も良い方法を考案すること 辞書学の一つの重要な目的は、利用者が被る辞書情報の不便さをできる限り小さくすることである。サンドロ・ニールセンは2008年に、辞書を作る際に辞書学者たちが考慮すべきさまざまな点を述べている。これらはいずれも、個々の辞書の利用者が受ける印象や辞書利用に影響を与える。
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