実装技術の比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/13 20:10 UTC 版)
FormFaces、AJAXForms、XSLTForms、Chiba、Orbeon Forms はAjax技術に基づいている。サーバ側およびクライアント側の処理は実装によって様々である。例えば、FormFaces はクライアント側を完全な XForms 処理とし、XForms 標準に基づく純粋な Ajax 処理によってデータモデルを更新する。その他は、サーバ側でJavaによるXFormsのAjaxマークアップへの変換を行ってから、ブラウザにコンテンツを配信する。どちらの技術も複数種のブラウザで動作する。それぞれの実装は、依存関係、スケーラビリティ、性能、ライセンス、完成度、ネットワークトラフィック、オフライン機能、ブラウザ間の互換性などに違いがある。 FormsPlayer のようなクライアント側プラグイン技術にもいくつかの利点がある。ブラウザに組み込まれるため、既存のサーバアーキテクチャで動作でき、応答性がよく、サーバのフェッチ回数が少なくて済む。例えば、ブラウザがサポートしていないコントロールを表示できるなどのユーザフレンドリな利点もあるが、JavaScript によるウィジェットでも同じことが可能であるため、固有の長所とは言えない。 サーバ側での実装とクライアントでのプラグイン実装のトレードオフは、どこでソフトウェアを保守するかにある。どちらにしても、クライアントに要求されたプラグインをインストールするか、サーバ側でXForms変換エンジンを実装する必要がある。理論的には両方の手法を混合することも可能であり、クライアント側にXForms機能が実装されているかを調べ、実装されていたらサーバ側はXFormsでコンテンツを送信し、そうでない場合はサーバ側で変換するということが考えられる。 FormFaces はサーバ側にもクライアント側にも新たなソフトウェアを加える必要がない。クライアント側には新たなプラグインをインストールする必要はないし、サーバ側はアーキテクチャを変更する必要がない。これは、FormFaces が完全に Ajax で書かれているためである。しかしこの場合、他の手法よりもクライアントに多くの JavaScript コードがダウンロードされ(クライアント側でキャッシュされる)、XML Schema の検証はまだサポートされていない。 どの XForms 実装でも、Web 2.0 API(Google Maps、Yahoo Traffic Alerts、Kiko Calendar、Skype Voice Service など)を組み込み可能である。
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