定期船時代の船歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 09:21 UTC 版)
石川島播磨重工(東京)にて1995年3月竣工、1996年6月11日に「すずらん」(初代)として就航する。就航当時は日本最速のフェリーであり、30時間近く要していた小樽~敦賀を20時間で結ぶなど、北海道航路の大幅なスピードアップに貢献した。 しかしながら、巨大船としての規制を避けるために全長を200m以内に抑えた一方、高速性の確保のために船長に対する船体幅の比率を小さくした結果、在来船より船体幅が若干細くなり、加えて高速航行のために旅客の側面デッキ立ち入りを制限したことで、居住性に劣るなどの問題点があった。このため、2004年に登場したはまなす、あかしあでは巨大船規制を甘受し、船長200m超級に拡大することで船体幅も拡張、またプライベートテラスを増設した客室を大幅に増やすことで居住性の向上を目指した。また、両船では最新型のポッド推進器を採用したことで、「すずらん」や僚船の「すいせん」を上回る高速性を確保した。 一方、本船は就航から15年以上が経過し、性能の陳腐化と内装の老朽化が進行した。このため、はまなす・あかしあの技術を反映し、これらと同等の船体を有しつつ更なる運航コスト低減と有害物質の排出量削減を目指した2代目すずらん・2代目すいせんが2012年に相次いで就航。これにより本船は2代目すずらんと入れ替わる形で2012年6月19日に運用を終了した。
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