定期列車引退後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 04:14 UTC 版)
「台湾鉄路管理局EMU100型電車」の記事における「定期列車引退後」の解説
EMU100型は登場後30年と老朽化が進行し、故障頻度も上昇し部品の確保も困難となってきたため、2009年6月16日ダイヤ改正を以って定期営業運転から撤退した。その後もしばらくはEMU300型の予備運用として日曜日のみ七堵-彰化および田中-七堵間の1121、1120次自強号として運用されていた。稀に七堵-斗六駅、斗六-蘇澳駅、蘇澳-樹林駅間の1015、1024、2044次自強号運用されつつ廃車手続きを待つのみであった。 1編成は鉄道文化保存展覧として静態保存が予定され、2009年6月15日嘉義から海線経由七堵行きの1002次自強号として最後の運用に入った。 しかしその後EMU300型の改造工事中の車両不足を理由に、日曜日の七堵-彰化間1121次および田中-七堵間1120次での運用に戻された。しかし2010年7月4日、1121次EMU100型自強号に故障が発生、台湾鉄路管理局は当日の当該自強号をPP自強号に差し替える決定をした。 2010年7月25日、本来は1121、1120次自強号はEMU300型で運転されるはずであったが、故障のためEMU100型が3編成併結の15連に差し替え運用された。これ以降、EMU100型は全車が台北機廠に移され、EMU300型の故障時の代走やなどで不定期運用されることとなる。 同年8月20日、1031次自強号が猴硐駅で故障し、3編成のEMU100が救援した。8月23日,3編成のEMU100型が台湾鉄路管理局E1000型電車運用の1031次自強号で猴硐駅-屏東駅間をシャトル運用された。 また、建国100周年記念の一環として2011年3月10日、3月20日、3月30日に台鉄が開催したリレー列車《火車環島接力─百年車站巡禮》活動で郵輪式列車の一員を務めた。 また、基隆で開催されているラバー・ダック展示イベントに伴い、2013年12月21日から2014年2月8日(土・日曜日のみ)に臨時自強号として基隆駅 - 七堵駅 - 樹林駅間で復活運行されることとなった。これに際して、2013年11月21日に試運転も行われた。 誕生40周年を迎えた2018年には民間鉄道サークル主催の特別列車が7月28日と翌日に南港駅 - 台東駅間で往復運行された。往復2,000元の特別料金にもかかわらず、現役時代には電化されていなかった台東線への初入線となったことで車内だけではなく駅や沿線に多くのファンが詰めかけた。往路途中で7号車のモーターが発煙し、補助機関車が後方から支援する形態となったが、無事往復運転を終了した。当該列車には特製ヘッドマークが掲げられた。
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