学習院高等科生徒
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千谷 吉彦 C組生徒。文芸部所属。作中、少年の人物としては唯一ファーストネームで書かれる。 平民の実業家の息子。中等科からの入学で、宮との関係には距離を置いている。中等科時代には1年下の井沢信雄と同性愛関係にあったが、岩瀬に奪われる。元叔母の朋子と、性交に至らない愛撫や、バーやナイトクラブ、劇場でのデートをする関係にある。 谷津 乙次 初等科からの生徒で餓鬼大将タイプ。高名なジャアナリストの息子。吉彦と親しく話す。 宮 皇太子。A組生徒。生徒たちには「宮」または「殿下」と呼ばれる。週のうち3日間学生寮で過ごす。吉彦たちにとっては当たり前な外出や男女交際など、青春の時期らしい自由を宮内庁の役人たちによって制限されている。鳥羽頼子に思いを寄せるが宮内庁の反対により叶わなかった。 京極 A組生徒。戦前なら伯爵になるはずだった元貴族階級の子。草書体の『源氏物語』三条西家本を愛読する。宮と幼稚園から一緒で彼の相談をよく受ける。 舟山 テニス部員。初等科からの生徒。かつて先輩だった週刊誌記者の吉川元信と同性愛関係にあったが、吉川が吉彦に心変わりして捨てられる。 杉原 テニス部員。初等科からの生徒。 水野 文芸部所属だが元は野球部。戦死した海軍大将の息子。中等科時代は宮の第一の学友だったが、校内で勢力争いの道具となっていることを憤り、無力感から彼のもとを去る。 岩瀬 寮で宮と同室の生徒。侍従らに無断で宮を銀座に連れ出す。吉彦から井沢を奪った経験がある一方、淳子と交際していて、討論の時間に男女交際の自由を訴える。 庵原 岩瀬とともに銀座に宮を連れ出す生徒。 糸井 宮に近い生徒。宮と鳥羽頼子の写真を吉川に売り、その疑いを吉彦になすりつける。 藤堂 初等科からの生徒。
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