学校教育の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 14:59 UTC 版)
「京都小学生殺害事件」の記事における「学校教育の問題」の解説
事件の動機は結局不明のままに終ったが、Oが「学校への恨み」と犯行声明に書き残したことや、卒業後に高校を再三に渡って訪れ、卒業の取り消しを求めていたことから、学校教育の問題について検証すべきなのではないかとの意見も起った。『サンデー毎日』記者の大治朋子は、Oが自身の心の葛藤を学校教育に転嫁していたのではないかとの意見を引いた上で、「であったとしてももちろん、学校に反省すべき点がなかったと断じることはできない。O容疑者の進学、卒業について、どのような話し合いが教諭との間でなされたのか。O容疑者の意思はどれほど反映されたのか。O容疑者の「退学する権利」を一元的な価値観で奪った可能性はないか」と疑問を投げ掛けている。 Oの訪問を受けていた高校の教科担任も、「彼の心の闇をぬぐってやれず、結果として二人の命が失われたことへの〈償い〉、重い責務は、教職にある限り背負い続けることになるでしょう」と述べているほか、京都府教委高校教育課長も「高校卒業を望まないという、これまでとはまったく違った価値観で入学してくる生徒もいることを痛感した。今後は、こういった多様性の流れを踏まえて、心の教育を進め、一人ひとりに合ったかたちでサポートして行きたい」と述べている。
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