太鼓山風力発電所とは? わかりやすく解説

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太鼓山風力発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/11 01:28 UTC 版)

太鼓山風力発電所
京都府における太鼓山風力発電所の位置
正式名称 京都府営太鼓山風力発電所
日本
所在地 京都府与謝郡伊根町字野村小字太鼓山地内
座標 北緯35度41分51.7秒 東経135度12分12.6秒 / 北緯35.697694度 東経135.203500度 / 35.697694; 135.203500 (太鼓山風力発電所)座標: 北緯35度41分51.7秒 東経135度12分12.6秒 / 北緯35.697694度 東経135.203500度 / 35.697694; 135.203500 (太鼓山風力発電所)
現況 運転中
運転開始 2001年11月 (2001-11)
運転終了 2020年3月
建設費 約15億円
事業主体 京都府公営企業
タービン
タービン数 3
ハブの高さ 50 m (164 ft)
ローターの直径 50.5 m (166 ft)
風力発電所
種類 陸上
発電量
最大出力 2,250キロワット(750kW×3基)
正味年間発電量 2,277,000キロワット時
ウェブサイト
www.pref.kyoto.jp/koei/denki_50.html
2016年現在
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太鼓山風力発電所(たいこやまふうりょくはつでんしょ、英語Taikoyama Wind Farm)は、京都府与謝郡伊根町太鼓山にある発電所京都府公営企業が設置し、風車3基を擁する風力発電所である。2020年(令和2年)3月には京都府公営企業による運転が終了した[1]

概要

丹後半島の中央部には標高683.1mの太鼓山があり、山域は京都府与謝郡伊根町京丹後市にまたがっている。太鼓山山頂の北側に太鼓山風力発電所が位置する。オランダ・Lagerway社製の風車が採用されたが、複雑な日本海の風力や落雷による故障などが相次ぎ計画した発電量が得られず、赤字の状態が続いている[2]。 そのため京都府は赤字幅の削減を目的として2011年に一部の風車を撤去する方針を示したが[2][3]、2012年9月から固定価格買い取り制度の対象となったことにより、今後の売電収入増が期待できるとして6基の存続を決定した[4]。2014年2月から3基で運転を再開している。設備は2021年に設計耐用年限を迎え、京都府の公営企業による事業は終了する。

沿革

  • 2001年(平成13年)11月 - 竣工。太鼓山風力発電所の運転を開始。
  • 2006年(平成18年) - 1機が故障の頻発のため、運転休止。
  • 2011年(平成23年)6月 - 京都府の専門家委員会が休止した1基の廃止を提言。
  • 2012年(平成24年)1月 - 更に1機が故障の頻発のため、運転休止。
  • 2013年(平成25年)3月12日 - 3号機(当時稼働中)のプロペラ部分が落下する事故が発生。
  • 2018年(平成30年)3月26日 - 後継の発電事業として株式会社市民風力発電の提案を京都府が採用。
  • 2020年(令和2年)3月 - 京都府による運転が終了[1]
  • 2021年(令和3年)7月 - 市民風力発電による太鼓山ウインドファームの建設工事開始予定[1]

プロペラ落下事故

太鼓山風力発電所
日付 2013年3月12日
時間 19時30分頃(JST)
場所 京都府与謝郡伊根町
死者・負傷者
0人
0人
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2013年(平成25年)3月12日19時30分頃、3号機の発電機付きプロペラ部分(高さ約50m、重さ約45t)が地上に落下する事故が発生した[5]。事故当時無人であり、けが人などはいなかった[6]。破断したのは支柱とプロペラを結合する根元の部分で、事故当時は風速15m程度と設計基準内に収まっており、金属疲労が事故の原因との見方で調査が進められている[7]

ギャラリー

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c “【京都】「(仮称)太鼓山ウインドファーム」計画 令和3年7月に着工を予定”. 建設経済新聞 (建設経済新聞社). (2020年8月18日). http://mainichi.jp/select/news/20130314k0000m040086000c.html 2021年1月11日閲覧。 
  2. ^ a b “"回らぬ風車"一部撤去へ 赤字の伊根・太鼓山発電所”. 京都新聞 (京都新聞社). (2011年1月12日). オリジナルの2010年11月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101125015131/http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20101112000016 2013年3月16日閲覧。 
  3. ^ “太鼓山風力発電、6基のうち1基撤去へ”. 京都新聞 (京都新聞社). (2011年1月11日). オリジナルの2011年1月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110120022425/http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20110111000187 2013年3月16日閲覧。 
  4. ^ “風車1基撤去、府が見送り 発電量不振の太鼓山発電所”. 京都新聞 (京都新聞社). (2013年3月2日). http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130302000026 2013年3月16日閲覧。 
  5. ^ “風力発電所:風車のプロペラ部が落下 けが人なし 京都”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年3月13日). http://mainichi.jp/select/news/20130314k0000m040086000c.html 2013年3月16日閲覧。 
  6. ^ “45トン発電機付き風車、ポキリ…金属疲労か”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2013年3月14日). http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130313-OYT1T01230.htm 2013年3月16日閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ “風車1基50メートル落下 伊根・太鼓山風力発電所”. 京都新聞 (京都新聞社). (2013年3月13日). http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130313000166 2013年3月16日閲覧。 

外部リンク


太鼓山風力発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 16:46 UTC 版)

太鼓山」の記事における「太鼓山風力発電所」の解説

詳細は「太鼓山風力発電所」を参照 太鼓山山頂付近には太鼓山風力発電所の発電機が6基設置されている。1997年平成9年12月第3回気候変動枠組条約締約国会議京都議定書採択されたのを機に京都府建設して2001年平成13年11月運転開始したものである。運転開始時点では約2,300世帯分の消費電力相当する年間約8,500メガワット(MW)の発電見込まれており、関西電力売電して京都府企業局利益を得る計画だった。 山頂付近は風が強いことから風発電所設置されたが、不安定な風力のために故障頻発し、また落雷などにも悩まされている。2013年平成25年)にはプロペラ落下事故起こり2014年平成26年以降は3基のみが稼働している。

※この「太鼓山風力発電所」の解説は、「太鼓山」の解説の一部です。
「太鼓山風力発電所」を含む「太鼓山」の記事については、「太鼓山」の概要を参照ください。

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