太鼓塚古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 05:53 UTC 版)
太鼓塚古墳(たいこづかこふん)は、美馬市美馬町坊僧にある古墳。 墳形は円形で、直径約37メートル・高さ約10メートルを測る。主体部の埋葬施設は両袖式の横穴式石室で、南方に開口する。石室の規模は次の通り。 石室全長:13.1メートル 玄室:長さ4.6メートル、幅3.4メートル、高さ4.2メートル 石室は徳島県内で最大規模である。石材は主に結晶片岩で、壁面には割石を、天井石・玄門袖石には大型の自然石を配する。玄室の平面形は、中央部が膨らむ胴張り形である。玄室天井部は天井石7石が階段状に持ち送られることによるドーム状の形態とし、玄室奥壁には石梁を付す。副葬品としては鉄製品・須恵器などが検出されている。副葬品の様相からは追葬が認められる。 石室オルソ画像左から右に、羨道・玄室。 石室展開図 玄室(奥壁方向) 玄室天井部 玄室(玄門方向) 羨道(開口部向) 羨道(玄門方向)
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