大西洋北部・太平洋北東部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 16:42 UTC 版)
「ハリケーン」の記事における「大西洋北部・太平洋北東部」の解説
大西洋北部および太平洋北東部のハリケーンは、フロリダ州マイアミにある米国海洋大気局国立ハリケーンセンターが命名している。 両海域では、それぞれ異なる名前リストが使用される。毎年Aからアルファベット順に命名される(ただし大西洋北部ではQ・U・X・Y・Zは未使用、太平洋北東部ではQ・Uは未使用)。名前リストは6列ずつあり、毎年次のリストのAから始め、6年ごとに同じ名前リストが使用される。 米国による命名は1950年に始まったが、最初は人名ではなく古いフォネティックアルファベット (Able, Baker, Charlie ……) が使われていた。1953年から女性の名前が使われるようになった。 名前リストは1978年までは米国が作成していたが、1979年からは世界気象機関 (WMO) が作成するようになった。この時、名前の選定に関しても2つの変化があった。1つは、女性のみの名前リストが男女同権に反するということで、1979年からは男女交互の名前リストが使用されるようになった。男女の順は、リスト内、リスト間、海域間で、すべて交互である。つまり、奇数年の大西洋と偶数年の太平洋は「女・男・女・男……」、偶数年の大西洋と奇数年の太平洋は「男・女・男・女……」の順である。もう1つの変化は、1979年からフランス語・スペイン語の名前が入ったことである。 その年のリストを使い切る、つまり、北大西洋では21、太平洋北東部では24のハリケーンが命名されると、次からはギリシャ文字 (Alpha, Beta, Gamma ……) を使用する。ただし、実施例は、こうした名称制度が始まった1953年以来長らくなかった。1992年の太平洋北東部では、その年のリストの最後のZekeまで使用されたが、それがその年のこの海域で最後の命名となった。しかし2005年の大西洋北部で初めて、その年のリストの最後のWilmaまで使用されたのち、同年10月22日にはシーズン22番目となるAlphaが、10月27日には23番目のBeta、最終的に12月31日には27番目となるZetaが命名された。なお、同じ年に両海域でリストを使い切った場合については、WMOの文書に記述はない。
※この「大西洋北部・太平洋北東部」の解説は、「ハリケーン」の解説の一部です。
「大西洋北部・太平洋北東部」を含む「ハリケーン」の記事については、「ハリケーン」の概要を参照ください。
- 大西洋北部太平洋北東部のページへのリンク