大西洋史の見方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 05:50 UTC 版)
アリソン・ゲームズ(Alison Games)は2006年の論文でいくつかの異なる学問的関心事がどうやって大西洋史という新しい領域に収束したかを研究した。彼女は大西洋史を世界史の一面としてみるべきと主張した。さらに、大西洋という地域が歴史研究の単位として興味を持たれるのは特定の時期の歴史に対してのみであるとした。大西洋という見方を持つことで、歴史家は狭い地域の枠組みでは阻害されて見えにくい変革を理解することができる。ブローデル風の大西洋史という、大西洋全域を含み、地域間の関係を全て含む歴史を書くというのはつかみどころのないままである。その背景には方法論の問題がある上に、どこか1つの場所に基づかない立脚点を見つけることが難しく、歴史家が領域の縦割りによりお互いに交流することがはばかれ、大西洋の歴史と地理が多岐にわたり分裂していることも理由となっている。
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