大分道の濃霧・雪通行止め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 05:52 UTC 版)
「大分自動車道」の記事における「大分道の濃霧・雪通行止め」の解説
湯布院IC - 由布岳パーキングエリア/スマートインターチェンジ (PA/SIC) 間では西日本高速道路管内で最高標高地点となる、飛岳の標高734メートル (m) を境に、湯布院IC - 東九州道大分IC間では最大高低差が約500 mあり、別府湾からの空気が上昇することで冷却されて水蒸気が凝結し、霧が発生しやすく、冬季には降雪する。国土交通省のまとめた「要因別高速道路通行止め時間」では、2015年(平成27年)度に湯布院IC - 日出JCT間の年間通行止め時間が約357時間となり「災害・悪天候」の部門で最悪となったほか、同率1位に大分県内の日出JCT周辺6区間×上下線の計12区間がランクインしている。「災害・悪天候部門」では、第13位の九州道の約3倍、霧に限定すれば第13位の山陽道の約30倍の通行止め時間となるなど、「大分地方の霧」・「年間を通じて霧の発生回数が多い大分道などの区間」と名指しされるレベルで霧通行止めがたびたび発生している。全要因を含めても宇佐別府道路の大分農業文化公園IC - 速見IC間の4位を皮切りにトップ20に大分道等の区間がラインクインするなど、たびたび通行止めが起こっている。 対策として、「防霧ネット」を1999年(平成11年)から速見IC - 日出JCT間や日出JCT - 別府IC間など合計約11 kmに設置したものの、設置以降も設置前より通行止め時間が多くなる年もあることから、西日本高速道路はその効果は不明としている。その他の対策として、視線誘導灯や路上照明などを設置しているほか、NEXCO西日本は当時、大分自動車道所属であった大分光吉ICのフルIC化を行い国道210号を迂回路として活用できるようにしている。それでも抜本的解決に至らないため、2019年(令和元年)9月17日、大分市議会は国に対し、地方自治法第99条に基づく大分道・東九州道の濃霧対策に関する意見書を採択した。 なお、湯布院IC - 由布岳SIC間は、ETC搭載車で長さ12 m以下の車両のみ、霧通行止め中でも走行することができる場合がある。下り線を走行中の場合は一度、湯布院ICで流出して料金所前の係員に『由布岳SICに向かう旨を伝え』、『ETCを搭載している長さ12 mの車両であることを証明』すれば走行できる。 また、日田IC - 日出JCTでは2014年度より積雪時の冬用タイヤ規制を導入している。
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