外骨格の強化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 05:43 UTC 版)
シャコ類の捕脚の最終肢節(指節)、尾節と尾肢原節の棘は、外骨格(クチクラ)の構造が複合装甲のように精妙に強化され、外層は硬いが、内層は比較的柔軟な繊維がらせん状に組み上がげられる。これは攻撃と防御の際に受けた衝撃を分散させ、壊滅的な損傷を防げる(亀裂ができても広がらない)ほどのダメージ耐性をもつ特殊な構造である。この強化は打撃型で特に進み、捕脚の指節腫と尾節の隆起線は極めて肥厚で、強力な衝撃力に耐えれなければならない捕食(シャコ目#食性を参照)と闘争行動(シャコ目#闘争を参照)に適していた。また、捕脚のパワー増幅システム(後述参照)のばねとして機能する鞍は、双曲放物面な形と2重(外側はセラミック、内側はキチンとタンパク質)の外骨格構造で応力集中と界面剥離を防ぎ、強力な弾性エネルギーを蓄える構造になっている。
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