外耳道との音響的接合による分類とは? わかりやすく解説

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外耳道との音響的接合による分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 19:20 UTC 版)

ヘッドフォン」の記事における「外耳道との音響的接合による分類」の解説

外耳道との音響的接合では開放形と密閉形分類されるヘッドホン構造は逆相音処理の原理的方法違いから大きく2つ分けられそれぞれ次のような特徴がある。 開放型オープンエアー発音部分背面開放されているもの。振動板の裏側から発生する180°位相反転した音波(逆相音)を無限に広い空間拡散させて処理するタイプのものであるいわゆるスピーカーボックス(エンクロージャー)で言えば後面開放ダイポール)型である。外音を遮断するものは、原理的に薄い振動板1枚だけであるため、外音が良く聞こえる。一般に高音良く伸び音がこもらない反面低音はやや弱い。これは低音の逆相音が高音のそれと比べてよく回折するため、表側により多く回り込み低音の正相音をより強く打ち消してしまうためである。はっきりとした強い低音を得るためには、イヤパッドなど発音部分表裏分け部分遮音性を特に高め必要があるまた、音漏れ大きいのも難点である。 密閉型クローズド発音部分背面密閉したもの。振動板の裏側から発生する逆相音を内部減衰消滅させるタイプのものであるいわゆるスピーカーボックス(エンクロージャー)で言えば密閉型もしくはバスレフ型である。スピーカーとは違いヘッドフォンでは、背面容積空間)を十分とすることができないことから、発音器非力場合振動板動き制限され低音少な詰まった音(こもった音)になりやすい。このことからダイナミック型では、発音器強力なマグネット使用する、あるいはバスレフ型として対応する遮音性が高いため、外部の音を遮断することを重視する場合には好んで用いられるヘッドフォン自体の音もよく遮断することから、公共の場利用するヘッドホン用いられるほか、(マイクロフォンヘッドフォン接近するため不要なモニタ音が収音されがちな)ヴォーカル録音等モニタにも愛用される。 聴力測定ヘッドフォンのように理想的に作れば開放型密閉型も「同じ音」になる。一般に言われる音の傾向」は、意図的に作られているものである例えゼンハイザー開放型ヘッドホン低音強調されオーディオテクニカ密閉型ヘッドホン高音強調されて鳴る傾向があるが、これは各メーカー考え違い、すなわち各メーカー対象としているカスタマーニーズがそれぞれ違うためであることがほとんどである。コンピュータシミュレーションヘッドフォン設計にも取り入れられるようになって以降音の傾向はカスタマーニーズに合わせて細かく調整されるようになっているまた、メーカー代表的な機種の音だけが取り上げられ、「メーカークセ」と思われていることが多いが、実際には、同じメーカーのものでも、機種によって音が全く違うことがほとんどで、多く場合、実聴しないと音の傾向わからない。また遮音性音漏れについても密閉型だから高いとは必ずしも言えない。これはその他に例えば「半開放型」のものがあるが、分類上は密閉型とされているといったことがあるためである。

※この「外耳道との音響的接合による分類」の解説は、「ヘッドフォン」の解説の一部です。
「外耳道との音響的接合による分類」を含む「ヘッドフォン」の記事については、「ヘッドフォン」の概要を参照ください。

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