がいこう‐は〔グワイクワウ‐〕【外光派】
外光派
【読み】:ガイコウハ
【英】:PLEINAIVISME
19世紀フランス絵画史における呼称。ルネッサンス以降ヨーロッパのアカデミックな美術教育では屋内で油絵を完成するのが習しだったが、19世紀に入ると屋外の太陽光の下で油絵を完成しようとする作家が現れた。そうした作家あるいは制作態度を指す。主題としては風景画が多く、具体的な作家としてはヨンキスト、ブーダンなど印象派の先駆的な役割を果した作家を指し、クールベやコローなどを加えることもある。印象派も屋外での制作に専念しているが、普通は外光派と区別し、むしろ印象派の技法とアカデミックな主題を折衷して19世紀後半のパリ画壇で人気を得たサロンの作家たちを指すことが多い。日本ではサロンの作家ラファエル、コランに学んで1893年帰国した黒田清輝を中心として形成された洋画の新傾向とその一群の作家を指す。黒田が帰国するまで主流であった脂派との対比から、紫派、新派、南派、正則派とも呼ぶ。
【英】:PLEINAIVISME
19世紀フランス絵画史における呼称。ルネッサンス以降ヨーロッパのアカデミックな美術教育では屋内で油絵を完成するのが習しだったが、19世紀に入ると屋外の太陽光の下で油絵を完成しようとする作家が現れた。そうした作家あるいは制作態度を指す。主題としては風景画が多く、具体的な作家としてはヨンキスト、ブーダンなど印象派の先駆的な役割を果した作家を指し、クールベやコローなどを加えることもある。印象派も屋外での制作に専念しているが、普通は外光派と区別し、むしろ印象派の技法とアカデミックな主題を折衷して19世紀後半のパリ画壇で人気を得たサロンの作家たちを指すことが多い。日本ではサロンの作家ラファエル、コランに学んで1893年帰国した黒田清輝を中心として形成された洋画の新傾向とその一群の作家を指す。黒田が帰国するまで主流であった脂派との対比から、紫派、新派、南派、正則派とも呼ぶ。
外光派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 03:36 UTC 版)
外光派(がいこうは、英: Pleinairisme)は、美術用語のひとつである。特定の画派を示す場合は特に印象主義(印象派)がこれに該当する[1]。
- ^ a b c d e f g h i j k ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 (2014). "外光派(読み)がいこうは(英語表記)Pleinairisme". コトバンク. 2018年7月26日閲覧。
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 (2014). "コンスタブル". コトバンク. 2018年7月26日閲覧。
- ^ a b "ターナー". 損保ジャパン「日本興亜美術館」. 2018年7月26日閲覧。
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 (2014). "セガンティーニ". コトバンク. 2018年7月26日閲覧。
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 (2014). "コラン(英語表記)Collin, Raphaël". コトバンク. 2018年7月26日閲覧。
- ^ 田中淳. "黒田清輝の生涯と芸術". 東京文化財研究所. 2018年7月26日閲覧。
- ^ a b c 足立元. "白馬会". artscape. 2018年7月26日閲覧。
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