増結車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 04:06 UTC 版)
「ロンドン地下鉄1996形電車」の記事における「増結車」の解説
2005年初頭、ジュビリー線の7両編成化と4編成の増備が発表された。アルストムのバルセロナ工場の郊外移転に伴い、この63両の付随車と4編成の新造車は新工場で製造された。新造された4編成はなぜか6両編成として納入され、ストラトフォードで7両編成対応に改造されている。 2005年12月25日からジュビリー線は全線運休され、7両編成化、信号装置の交換、延伸区間へのホームドア導入に伴うソフトウェアの更新が行われた。当初計画では車載コンピューターが2両を1両として認識するよう設計されていたが、不要であることが判明した。1996形は7両編成化が可能な様設計され、プラットフォーム長、延伸区間のホームドアも当初から7両対応となっていた。この工事による運休は5日間と予定されていたが、2日早く運転を再開した。新しい車両は設計コードGとなる付随車で、偶数ユニットに挿入された。7両編成化の新編成例は96103 - 96303 - 96703 - 96404 + 96404 - 96204 - 96104である。新製車をこの字体で示す。 新製車には以下の設計変更が行われている。 旅客案内装置のLEDを従来車の赤色から橙色に変更 ドア部床色をグレーから黒に変更 ドアレールに黄色の縁取りを追加 座席カバーを改良 ドア部床の滑り止めを車両全長に延長 これらの変更の多くは従来車にも施工されつつある。新しい付随車には96601 - 96725の奇数が付番された。ドア部床滑り止めには製造者名が刻印され、1997年導入車には製造者名とともに製造年を表す「1996」の刻印がある。2005年増備車についてもイギリスの製造規則にしたがって「1996」が刻印されているが、製造者名は従来車のGEC AlstomからAlstomに変更されている。 内装の新デザインは座席モケットをデザインしたワーウィック設計事務所により行われ、ワーウィックはノーザン線・ピカデリー線用車両の内装更新も担当している。 新造車の導入に続いて旅客案内装置が次の駅の手前で駅名が表示されるよう変更されている。
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