境界の合意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 08:16 UTC 版)
「ウェッジ (デラウェア州)」の記事における「境界の合意」の解説
これら3つの植民地の境界線に関しては、その後80年にわたり激しい論争となった。フィラデルフィア及びその周辺地域への植民が行われた後になって、このフィラデルフィアが本当は北緯40度より南に位置していることが明らかになってきたため、ペン家はこのフィラデルフィアの南側部分もペンシルバニアであるとの領土主張を始めた。カルバート家は払い下げられた土地の測量・標識設置を実施しておらず、またこの付近には植民も行っていなかったため、自らの領土であることを確定できなかった。1750年代になって論争に一つの進歩があった。デラウェアの北西側境界はニューカッスル中心の12マイル円、南側の境界は半島横断線とすることとされ、これはペン家とカルバート家の両方が同意した。合意された境界線とは下記の点や線を結んだものとされた; 大西洋からチェサピーク湾への半島横断線(Transpeninsular Line)の中点。NOAAによれば、半島横断線中点(Middle Point)の記念碑は38°27′ 35.8698″ N, 75° 41′ 38.4554″ W(NAD27)、38°27′ 36.29213″ N, 75°41′ 37.18951″ W(NAD83)の位置にある。 半島横断線中点を発し12マイル円の円弧西側に接する直線。この直線はタンジェントライン(Tangent Line)と呼ばれ、形状によって一意に決定される。 上記接点を通る経線で、フィラデルフィアの南15マイル (24 km)を通る緯線(北緯39度43分線)に達するノースライン (North Line)。 前述の北緯39度43分線。この緯線は当初の境界線(北緯40度線)を主張するメリーランドと、フィラデルフィアをその領土としたいペンシルバニアの双方による歩み寄りによって決定された。 12マイル円がノースラインよりも西にある箇所がある場合、その12マイル円内はデラウェア植民地の一部とする(これは実際にその様になる箇所があり、その部分の12マイル円はアークライン(Arc Line)と呼ばれている)。 メリーランド植民地はこの境界の南および西となり、ペンの所有地はこの境界の北および東となる。 北緯39度43分線および上述の2.の接線は同時に測量されたもので、メイソン=ディクソン線と呼ばれる 。
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