基礎的なデータ収集・整理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/30 08:36 UTC 版)
「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」の記事における「基礎的なデータ収集・整理」の解説
基礎的なデータ収集・整理調査項目調査結果新幹線整備による沿線地域への波及効果 観光客数の変化や経済波及効果について情報収集が行われた。新幹線が地域に与える効果について、地価上昇や日本人観光客の増加だけでなく、インバウンドの増加も確認された。たとえば、金沢市では、北陸新幹線の開業を契機に金沢駅前の開発が進み、地価が343千円/m2(平成27年)から約1.7倍の600千円/m2(平成30年)に上がった。また、年間訪日外国人宿泊客数が約25.6万人(平成26年)から約2.2倍の約44.8万人(平成29年)に増えた。 沿線地域の取組 新都道府県域をまたいで多数の沿線地域が一体となって観光客の誘致に力を入れている事例の調査が行われた。たとえば、平成28年度の北海道新幹線開業においては、青森県や北海道が開業前後の3ヶ年(平成27 - 29年)にわたってデスティネーションキャンペーンを実施した結果、青森県や北海道道南地域の観光施設入込客数は、平成27年度の約550万人に対して、28年度は10%増加し、約600万人に増えた。 海外の高速鉄道整備の事例・実態 台湾高速鉄道や中国鉄路高速などの海外の高速鉄道について、路線概要や沿線都市の規模、整備スキーム、開業効果などの調査が行われた。たとえば、中国の京広線では北京-広州間の移動に片道20時間かかっていたが、北京-広州-深圳-香港を結ぶ京港旅客専用線が開業して所要時間が8時間になり、約12時間もの大幅な時間短縮を実現した。
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