地震とナマズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 02:19 UTC 版)
詳細は「大鯰」を参照 日本では、地震の予兆としてナマズが暴れるという俗説が広く知られている。地面の下は巨大なナマズ(大鯰)がおり、これが暴れることによって大地震が発生するという迷信・民俗も古くからある。 ナマズが地震の源であるとする説は江戸時代中期には民衆の間に広まっていたが、そのルーツについてはっきりしたことはわかっていない。ナマズと地震の関係について触れた書物としては古く『日本書紀』にまで遡ることができるといわれる。安土桃山時代の1592年、豊臣秀吉が伏見城築城の折に家臣に当てた書状には「ナマズによる地震にも耐える丈夫な城を建てるように」との指示が見え、この時点で既にナマズと地震の関連性が形成されていたことが伺える。江戸時代の『安政見聞録』には安政大地震前にナマズが騒いでいたことの記述がある。安政大地震の直後には200種を超える鯰絵が出回った。 一般には地震とナマズの関係は俗信とされてきた。ただ、魚類は音や振動に敏感で、特にナマズは電気受容能力に長けており、電場の変化にも敏感であることから地震予知能力があることも考えうるとされ、今後の研究に委ねられている。一方で、大地震の際に普段ほとんど動かないナマズが頻繁に動き出すことがあるという。
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