地質と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 14:42 UTC 版)
五峰旗瀑布は、礁溪断層によって形成された断層瀑布であり、地質の上では四稜砂岩区に属し、劈開の見える硬い頁岩(ただし粘板岩にはまだなっていない)が露出する場所となっている。滝の形態から見ると滝面は傾斜し、水流の向きと地層の走向は大きな角度で交差しており、岩層の上部は水流とは逆に傾斜している。上層の滝の上の部分は、粒の細かい石英由来の砂岩の厚い層が形成され、その下にはっきりとした割れ目の入った硬い頁岩と粉状の砂岩の層があり、滝の形状は細長く、下には滝壷が形成されている。中層と下層の滝はもっぱら頁岩上を流れており、中層の滝も細いが滝壺は形成されていない。下層の滝は、落差と幅の縦横比が比較的接近しており、滝の下には滝壺が形成されている。礁渓断層は宜蘭平原の北西の縁を横切っており、断層の南東側は下がり、北西側が上がったため、河川の浸食作用で滝は後退を続け、硬い岩石層に至ってようやく後退の速度が緩み、今日の姿が形成された。上層の滝で露出している四稜砂岩層は、傾斜が緩くゆるやかで、この滝が硬い岩の上の発達した証拠となっている。 滝の規模:上層の滝(第一瀑布):海拔約 230 メートル / 落差 42 メートル / 長さ 12 メートル、幅 15 メートルで、深さ 2 メートルの滝壺がある。 中層の滝(第二瀑布):海拔約 180 メートル / 落差 24 メートル / 滝壺はない。 下層の滝(第三瀑布):海拔約 160 メートル / 落差 10 メートル / 長さ 6 メートル、幅 7 メートルで、深さ 2 メートルの滝壺がある。
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