地形と水系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 15:41 UTC 版)
ベラルーシの大部分の平坦な地形はベラルーシ山脈という西南西から東北東まで国を対角線に横切る形で走っている個々の高地で構成されている細長い高地によって分断されている。 最も高い地点で346m(1,135フィート)の(チェーカーのトップであったフェリックス・ジェルジンスキーに由来する)ジェルジンスカヤ丘陵である。ベラルーシ北部では丘陵地形が見られ湖も多く氷河の残骸でできたなだらかに傾斜した尾根が見られるが、南部ではプリピアク川周辺の国土の1/3にあたる部分にウクライナ・ポーランド・ロシアにまたがる標高の低いポレーシエ湿地(ロシア語版)が位置している。 氷河の洗掘によってベラルーシの国土は平坦となり、数多くの湖が形成された。ベラルーシの3,000もの河川や4,000もの湖は地形の主な特徴で木材の運搬や水運や発電に使用されている。主な河川は西部を流れる西ドビナ川やネマン川、そして南部を流れるドニエプル川とその支流のベレジナ川、ソジ川、プリピャチ川である。このうちプリピャチ川は、キエフ大公国の時代にウクライナを流れるドニエプル川とポーランドを流れるビスツラ川を結ぶ運河として開削された。また国内最大の湖ナラチ湖は80㎢である。国土の約1/3がプシュチャという広大な森林が広がる地域となっている。北部ではカンバやハンノキといった針葉樹が大部分である。南部に行くと、他の落葉樹も育つ。最西部にはビャウォイヴィエジャの森というポーランドにもまたがった森林があり、それは森林の中で最も古く壮大なもので、他の地域ではかなり前に絶滅してしまった動物や鳥類を保護する保護区がここにはある。
※この「地形と水系」の解説は、「ベラルーシの地理」の解説の一部です。
「地形と水系」を含む「ベラルーシの地理」の記事については、「ベラルーシの地理」の概要を参照ください。
- 地形と水系のページへのリンク