地形と形成時期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 03:09 UTC 版)
宝剣岳周辺には、千畳敷カールのほか、濃ヶ池カール、三の沢カール群など大小の氷河地形が確認されている。千畳敷カールは中御所谷源頭に位置する。典型的なカール地形であり、平坦なカール底、裸岩壁からなるカール壁を持っている。カール底の標高は2600メートルである。カール底と下流に続く氷食谷中には11 列のモレーンが存在する。 青木賢人は千畳敷カールおよび濃ヶ池カールのモレーンの堆積物に含まれる放射性ベリリウム(10Be)を分析し、試料の多くが1万7000〜1万9000年前であり、両カールが最終氷期極相期に形成されたと推定している。また、それより古い5万年前には、千畳敷、極楽平カールに源を発する氷河が、現在ロープウェイ駅のある、しらび平(標高1,600~1,790m)まで達していたという指摘もある。
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