在英レーベルによるレゲエのポピュラー化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:17 UTC 版)
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ユダヤ系アメリカ人のエミール・E・シャリットは、1960年にブルービート・レコーズ(英語版)を立ち上げ、ジャマイカ産のリズム・アンド・ブルースやスカをリリースした。これを端緒として、イギリスにはカリブ海の音楽を取り扱うインディペンデント・レーベルが続々と設立された。中でもクリス・ブラックウェルが1962年8月のジャマイカ独立を機にジャマイカからイギリスに移転させたアイランド・レコードは、1964年、ミリー・スモールの「マイ・ボーイ・ロリポップ」を全世界で600万枚売ることに成功した。 さらに1967年、ブラックウェルはデューク・リードのトレジャー・アイルと契約し、トロージャン・レコード(英語版)を設立する。このレーベルはジャマイカ音楽をイギリスへ配給し続けた。同レーベルからの楽曲群はとりわけモッズ、スキンヘッズたち若者に支持され、デイヴ・アンド・アンセル・コリンズの「ダブル・バレル」は1971年5月1日から2週間UKシングルチャート1位を獲得するヒットとなり、また、ハリー・J・オールスターズ(英語版)の「リキデイター(英語版)」はウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCを皮切りに、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC、チェルシーFCの応援歌に採用されていった。これらの楽曲群はスキンヘッド・レゲエと呼ばれ、その後の2トーン・ムーブメントに大きな影響を与えた。 アイランド・レコードは1972年にジミークリフ主演映画『ザ・ハーダー・ゼイ・カム』のサントラ盤を、1973年4月13日にはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのメジャーデビューアルバム『キャッチ・ア・ファイア』をリリースする。1977年に同グループがリリースした『エクソダス』は同社初のゴールドディスクとなった。 その他のイギリスの代表的なレーベルにはパマ(英語版)(1967年設立、1978年にジェットスターへと社名変更、2006年倒産)、グリーンスリーヴス(英語版)(1975年設立、2008年VPレコーズに吸収合併)がある。
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