在胎週数の数え方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 09:33 UTC 版)
性周期が一定していて、28日前後である場合、妊娠前の最後の月経開始日(=0週0日)から数えた週数を在胎週数とする。 例えば、前回の月経開始日が5月15日であった場合、8月12日(89日後)は在胎12週5日である。 しかし性周期が不定である場合、この方法では真の妊娠期間とのずれが大きくなる。このような場合には、妊娠初期の胎児の大きさ(個人差が少ない)から在胎週数を推定する。また、エコー診断が発達した現代の産科においては、性周期が安定していた人でも最終月経を起算日とする方法をとるのは胎児が確認できる前のごく初期だけで、その後胎児の大きさから在胎週数の推定に微修正を加える場合が多い。予め基礎体温の測定やエコーによる卵胞の発育観察を行っていたり、周期中の性交が1日のみしか存在しないなど、高い確度で排卵時期の特定が可能な場合は、推定排卵日を2週0日とみなして在胎週数を数えていくこともある。 なお、妊婦検診を受けていない場合など、出生後に在胎週数が不明であることが問題になることがある。このような場合、児の体格からだけでは在胎週数を知ることは困難である(妊娠後期には体格の個人差が大きいため)。このような場合、児の神経学的発達の程度や、皮膚、体毛などの発育状態から在胎週数を推定する方法がある(Dubowitz スコア(英語版)、New Ballard スコアなど)。
※この「在胎週数の数え方」の解説は、「在胎週数」の解説の一部です。
「在胎週数の数え方」を含む「在胎週数」の記事については、「在胎週数」の概要を参照ください。
- 在胎週数の数え方のページへのリンク